https://youtu.be/GKDwtvOTsDE


 1982年1月21日発売。8枚目のシングル。オリコン週間1位。ザ・ベストテン週間1位。

 松田聖子さんの楽曲の中で特に人気の高い曲の一つであり、聖子さん自身も好きな曲として挙げる事が多い曲。また、本曲を境に同性(女性)のファンの比率が上がったと語っています。 松任谷由実さん(ユーミン)作曲による聖子さんへの最初の提供曲。当時女性に影響力があったユーミンが楽曲提供したことで、聖子さん自身も女性ファンの獲得に成功しました。

 作曲にユーミンを起用したのは作詞の松本隆さんの発案で、『ライバルに曲書いてみない? 「松」の付く人』とユーミンに直々に作曲依頼をしました。女性ファンを増やしたいという聖子さんのプロデューサー・若松宗雄さんの意向に対し、ユーミンは作曲家としてではなく名前(知名度)で選ばれる事を嫌い当初は渋っていました。そこで、作曲者名にペンネームである「呉田軽穂」を使用しても良いのならという条件で引き受けたといいます。ユーミンは、「誰が作ったか知らなくても、曲調だけで聴き手の心をつかめたなら、これほど作家冥利に尽きる事はない。そして本当にその通りになったのでとても充実感のある仕事でした」と、後に語っています。 当時の聖子さんは過度なスケジュールの影響から喉を酷使し、歌唱時に声が擦れてしまう事がありました。そこで若松さんはユーミンに対して、喉に負担が掛からないようキーを抑えたスロー・バラードを作って欲しいと依頼しました。本曲の発表前の1981年年末に聖子さんはデビュー以来のトレードマークであった「聖子ちゃんカット」をショートヘアにしており、本曲を披露した際にはその髪型に関しても大きな話題となりました。色んな意味で、大人の歌手への階段を登るきっかけになったのですね。

 冒頭の歌詞、"春色の汽車"について、松本さんは「"春色"は子どもの頃に記憶しているオレンジと緑色の湘南電車で、それが海に続いているイメージ」であると明かし、更に「江ノ電の鎌倉高校前から鎌倉駅の商店街を抜けて海が急に見えてくる景色が大好きだった」「その線路の脇に赤いスイートピーが咲いていたらかわいいんじゃないかな、と想像して歌の舞台にした」と2021年8月1日放送の「関ジャム 完全燃SHOW」で回答しました。

 


 富士フイルム「アスタリフト」(2009年) - 化粧品CMに使用されました。聖子さんと中島みゆきさんが出演(「純白の出会い・中島みゆきさん」篇)。その中で中島みゆきさんがバックに流れる音源とともに本曲を口ずさんでいました。

 アルバム『Citron』(1988年)に、本曲のその後を描いた楽曲「続・赤いスイートピー」が収録されました。作詞は松本さんですが、作曲者は異なります。 1994年と1998年に教育出版が発行した高等学校の音楽教科書に掲載されました。 2005年、NHKが実施した「スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜」で21位にランクイン。


 

 

  



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