https://youtu.be/vwPG2K_Pk7M


 『SPEED POP』は、GLAYのメジャーデビュー・アルバム。1995年3月1日にプラチナム・レコードよりリリースされました。

 本作品は当初1994年秋のリリースを予定していましたが、諸事情により半年以上も延期してのリリースとなりました。インディーズ時代から演奏されてきた「LOVE SLAVE」、「JUNK ART」や「ずっと2人で…」、「RAIN」など、GLAYが北海道を拠点に活動していた頃の曲まで収録されています。今作のメジャー初のアルバムについて、TAKUROは当時のインタビューで、「バンドでできることというのがインディーズ時代だとしたら、今度は5人以外の力も使える。ピアノで始まるのが理想な曲なら、メンバーにいないピアノも抵抗なく入れようと。もともとポップなものが好きだし、突き詰めるといい音楽というものができればそれでいい。それがロックかどうかなんて、俺たちには意味のないことなんです。」と語っています。 アルバムタイトルは、1993年に発売されたデモテープ「SPEED POP」と同じタイトルが付けられました。このタイトルを付けたことについて、TAKUROは当時のインタビューで、「そのテープも、バラードもアバンギャルドなものも全部同じ次元で入っていたんですね。もう、GLAYだからという理由でしかくくれないというか。で、今回このアルバムが出来上がって言葉をいろいろイメージしたときに“SPEED POP”というのも浮かんできたんですよ。例えば、『LOVE SLAVE』と『ずっと2人で』を一緒に収録しても変じゃないという理由を考えた時に、ほんとGLAYだからということしかないんですよ。」と語っています。 当時のドラマーだったNOBUMASA在籍時の唯一のアルバムでもありますが、NOBUMASAが加入したのは、本作のレコーディング終了後だったため、本作のレコーディングには携わっていません。なお、「真夏の扉」、「Life 〜遠い空の下で〜」のドラムスは、元メンバーのAKIRAが担当しています。

 オリコンチャートでは、初登場8位を記録。当時はまだシングル曲もトップ10入りを果たしていなかったため、シングル・アルバムを通じて、初のトップ10入りを果たしました。その後も新作がリリースされるたびに売り上げを伸ばし、最終的に32万枚を売り上げました。


 CDジャーナルは、「驚くほどキャッチーで、生き生きしたメロディ・ラインと音世界が新鮮。」と評価しています。


 僕はGLAYを知ったのは、メジャーデビューシングル『RAIN』から。当時、X JAPANが大好きだったこともあり、YOSHIKIプロデュースということで、最初から注目してました。ただ、それ以降はしばらく存在すら忘れていたというか。しばらく(と言っても一年くらい?)GLAYがチャート的に苦戦したのは、ひょっとしたら同じような方がいるのかなと思ってます。楽曲の質は高いのに、ビジュアル系然としたGLAYはあまり突出していなく、この路線を続けていたら、埋もれていたかもしれません。

 『生きてく強さ』『グロリアス』のような、大人に脱皮しようとしている若者が少し昔を回顧しているみたいな独自な路線と、ある意味親しみやすいお兄さん的な魅力を出したから売れたのではないかなあと、個人的には思っています。もちろん激しい曲も良い。そういったギャップにリスナーが気付くのが、もう少し後になったということでしょうか。


 





 



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