https://youtu.be/ivekU6XbZwA


 『BITTER AND SWEET』は、中森明菜さんの7枚目のスタジオ・アルバム。このアルバムは1985年4月3日にワーナー・パイオニアよりリリースされました。

 本作は井上陽水さん、EPOさん、角松敏生さん、神保彰さんら作曲陣を迎え、各収録曲でミュージシャン・チームを変えてレコーディングが行われました。このアルバムのプロデュースは、前スタジオ・アルバム『POSSIBILITY』に続き島田雄三さんが担当しました。アルバムのレコーディングは、アオイスタジオ、チェリーアイランドスタジオ、一口坂スタジオ、Sound Inn Studio、Sedic Studio、Freedom Studioで行われました。 本作収録曲は音楽番組でも披露され、1986年1月15日放送のフジテレビ系音楽番組『夜のヒットスタジオDELUXE』で、8曲目の「恋人のいる時間」をテレビ披露しました。この他、「DREAMING」と「予感」がNHK総合テレビの音楽番組『ヤングスタジオ101』にて、「BABYLON」はTBS系『だぅもありがと!』にて披露されました。 本作収録の3曲目である「予感」が、1985年12月21日リリースのミニ・アルバム『MY BEST THANKS』にて再録(リマスタリング・リミックス)されました。1986年2月25日発売のオリジナル・カラオケ(9)にはフェイド・アウトが少し長いヴァージョンが収録されています。また同曲は、1995年12月に発売のベスト・アルバム『true album akina 95 best』でも新録されました。 LPでは、曲終りから次曲開始前までの間が無く、連続して次の曲が始まる仕様となっています。 本作リリース後の1985年7月6日からは、本作を引っ提げた明菜さんの全国コンサート・ツアー『BITTER & SWEET』が開催されました。

 本作は、オリコン週間LPチャートの1985年4月15日付で初登場し最高順位1位を記録後、翌週の1985年4月22日付も1位を記録し、通算で2週連続となる1位を獲得しました。同チャートには、計20週に渡ってランクインしています。本作のカセット盤もオリコン週間カセットチャートで最高順位1位を記録し、同チャートには計24週に渡ってランクインしています。1985年のオリコン年間アルバムチャートでは9位を記録しました。

 作曲陣が豪華ですね。明菜さんの場合、山口百恵さんや、松田聖子さんのように、長い間、同じ人が作詞、作曲をすることはありませんが、特定の作家を付けないことで、楽曲制作が一曲入魂で、しかも幅が広くなっているように感じます。ASKAさんの『予感』や井上陽水さんの『飾りじゃないのよ涙は』とか、セルフカバーされている曲と聴き比べるのも面白いですね。近年、話題のシティポップそのもので、オシャレなアルバムだなあと思います。夜のドライブのお供に良いかもしれません。

 僕は中森明菜さん、リアルタイムでテレビで覚えてるのが、このあたりからです。初めて買ったシングルレコードが『飾りじゃないのよ涙は』でした。後年、過去のアルバムも聴きましたが、このあたり、アイドルとして最後、アーティストとして最初の覚醒したアルバムでしょうか。


 一時期、作詞、作曲できるのがアーティストという風潮が広がってしまっていたように思いますが、楽曲制作されたものを演じ分けるのも、アーティストだなと思っています。特に明菜さんはシンガーアクトレスとも言われるほどに。


 








 



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