https://youtu.be/VC02wGj5gPw


 「哀しみの恋人達」(Cause We've Ended As Lovers)は、アメリカの歌手シリータ・ライト(アーティストとしての名義はシリータ)が1974年のアルバム『スティーヴィー・ワンダー・プレゼンツ・シリータ』で発表した楽曲。作詞、作曲、プロデュースは、かつてシリータの夫であったスティーヴィー・ワンダーによります。1975年にはイギリスのギタリスト、ジェフ・ベックの最初のソロ・アルバム『ブロウ・バイ・ブロウ(LPリリース時のタイトル『ギター殺人者の凱旋』)』に収録されたインストゥルメンタル・ヴァージョン(LPではB面1曲目)で広く知られるようになります。

 1972年、スティーヴィー・ワンダーはジェフ・ベックのために「迷信」を作曲しますが、所属レーベルのモータウンなどに反対され、自らのシングルとしてリリースし大ヒットしたため、ジェフ・ベックは「迷信」をオリジナルとしてやることができなくなりました。スティーヴィーはこのことの詫びとして、かつての妻であったシリータ・ライトの2枚目のアルバム『スティーヴィー・ワンダー・プレゼンツ・シリータ』(1974年)に収録されたバラードである本曲を提供ました。

 スティーヴィー・ワンダーの原曲はソフトなヴォーカルの物静かな曲であったが、ジェフ・ベックの解釈により、メロディラインの寸断や調性の変化がなされ、曲中には、ボリューム奏法、ピッキング・ハーモニクス、3音(増4度)チョーキングなどのテクニックが組み込まれるなどして、ダイナミックで知的な泣きのギター・インストゥルメンタル曲となり、後のギタリストに大きな影響を与えました。

 「哀しみの恋人達」は、ジェフ・ベックがインストルメンタル主体に転向した『ブロウ・バイ・ブロウ』以降の代表曲のひとつとなり、ライヴにおいてもよくハイライト曲として演奏されます。1975年の第1回ワールド・ロック・フェスティバル公演時、来日記念盤として国内限定でシングルカットされています。


 ジェフ・ベックは、日本では、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジと並ぶ3大ロック・ギタリストの一人とされています。『ローリング・ストーン』誌の選ぶ「最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第14位、2011年の改訂版では第5位。

 フレージングは、ブルースやロックンロールを元にしたペンタトニック・スケールが基本になっています。 1980年代以降は、フィンガー・ピッキングに移行します。


 「ロックギタリストには2種類しかいない、ジェフベックとジェフベック以外だ。」ポール・ロジャースの言葉です。

 ベックのギターは、フュージョン(ロックとジャズを掛け合わせた音楽ジャンル基盤としたスタイル)。いつまでも進化を求め続け、新しい音楽を研究し続ける姿から ベックは「孤高のギタリスト」なんて呼ばれてますね。 還暦を過ぎても老いを知らない、いつまでも若いルックスでした。

 グラミー賞に8回ノミネートされたベックは、ヤードバーズのメンバーとして、また自身のジェフ・ベック・グループの活動により、ロックの殿堂入りを2度果たしています。

 

ジェフ・ベックの作品は、一時期はまり、『ギター・ショップ』以降は毎回買うようになりました。三大ギタリストの中でも一番尖ってて、現役感がありましたね。

1月10日に78歳で死去。ご冥福をお祈りいたします。何だかロックの歴史的人物が亡くなるニュースが増えてきましたね。寂しいです。


 昨夜、『ブロウ・バイ・ブロウ』並びに、『ワイアード』を流してみたのですが、20代で聴いた時はあまりピンと来なくて、実はそんなに聴いてなかったのです。むしろ、テクノ3部作と言われるもの以降中心でした。いわゆるフュージョンというものって喧しすぎなくて、間があって、面白いものですね。隙間のある音楽、最近好きです。



 

 

 



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