https://youtu.be/D4LHdvB0RZg


 『Digitalian is eating breakfast』は、小室哲哉さんが1989年12月9日にリリースしたアルバム。オリコン週間4位。

 1989年3月、TM NETWORKのコンサートツアー「TM NETWORK TOUR '88〜'89 CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」の最中に宇都宮隆さんが怪我をした事によりその後の予定がキャンセルされたため1週間程休暇が出来、誰に提供する訳でもないユーロビートの楽曲を5曲程作った(そのとき出来た楽曲の中には「DIVE INTO YOUR BODY」があります)。それが切っ掛けとなり、エピックのスタッフと相談していく内にソロアルバムの制作を勧められました。シンクラヴィアの置いてあるスタジオに行き試運転とプログラムの組み直しを繰り返した小室さんは、6月頃から当時使用していたスタジオをシンクラヴィアに完全対応させた状態で本格的にスタートさせました。

 小室さんはこのアルバムで本格的にシンクラヴィアを使用し、TM NETWORKを含めて初めてギター以外のドラム、ベースなどは全て打ち込みで構成されたアルバムとなっています。 アルバムタイトルの「digitalian」は「デジタル」と「ベジタリアン」を組み合わせた造語。しかし、「digitalian」という言葉だけだとテーマが堅くなってしまうため、柔らかくするためにその後に「eating breakfast」という言葉を付け足してシャレっぽくしました。反面、アルバムタイトルにそこまで深い意味は込めておらず、「digitalian」以降は特に必要性はありませんでした。「開き直って『hamburger』でも良かった(笑)」と語っています。 ソロ活動をすることには特別な理由はなく、制作初期におおまかな全体像も思い描かず、プロデュースしている感覚も全くなかった状態で制作していたため、スケジュールの最後の1週間の追い込みでアルバムのタイトル・コンセプト・曲順・宣伝戦略を考えていきました。「敢えてコンセプトをあげるなら、『バックトラックから浮かんできた豊富なメロディと時速が何kmかがわかる物理的なスピード感を体感できる音楽』」と称しています。

 小室さん曰く「TM NETWORKのプロトタイプのようなもの」とのこと。TM NETWORKのレコーディングの前に作っていたデモテープでは「小室が一人でオケを作り、一人で仮歌を歌っているけど、それをアレンジを細かく煮詰めずにそのまま出してしまおう」というのがこのアルバムのコンセプト。そのためTM NETWORKと同じ流れを汲んでおり、「グループ内で自分の音楽性を出せないので、出したアルバム」とは本質的に異なり、「自分の作品の元となる素材がそのまま素直に出ている」と振り返っています。

 音楽制作に集中し、歌詞もある程度曲ができた所で、車の中や家で聴いて音色に合うシチュエーション・イメージ・ストーリーをその場で閃いてはそのまま「自分が失った恋」「今まで色んな人との別れがあったけど、振られたのより自分のわがままで別れた方が、自分にとっては痛手となって残っている」等「自分の過去の恋愛に対する心情」を主軸のテーマにしつつ、言葉として当てはめました。

 このアルバムに収録されている「OPERA NIGHT」はTM NETWORKデビューアルバム『RAINBOW RAINBOW』作成時のデモテープの中の1曲の「OPEN YOUR HEART」(後に1994年リリースの『TMN RED』に収録)という楽曲の作り替えであり、「CHRISTMAS CHORUS」は『CHILDHOOD'S END』作成時に収録されなかった曲。その他の曲は1989年3月以降から作った曲ですが、「RUNNING TO HORIZON」はTM NETWORKのシングル「DIVE INTO YOUR BODY」と同時に作った曲であり、多数決で「DIVE INTO YOUR BODY」はTM NETWORKの曲になりました。

 

 氷室京介さんや吉川晃司さんのバックで聴こえる布袋寅泰さんに近いかな。

 小室哲哉さんの歌声って、上手じゃないけど、味がありますね。好き嫌いに分かれるでしょうね。ちなみに僕はリードヴォーカルとしてはあまり好きではありません。ソロアルバム何作品か出してますが、何で歌うのかなあと思ってました。V2とかも事情があったみたいですけど、何とかならなかったのかなあ。このアルバムのヴォーカルが宇都宮隆さんなら…と幾度となく想像してました。

 でも、KEIKOさんや華原朋美さんのバックから聴こえる小室さんのバックコーラスはメインのヴォーカルを引き立たせる不思議なマジックのようですね。





 

 




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