https://youtu.be/ECxBHhMc7oI
『勝訴ストリップ』は、2000年3月31日に東芝EMI(当時)より発売された椎名林檎さんの2作目のスタジオ・アルバム。売上が250万枚を超え、ダブルミリオンを記録しました。
先行発売されたシングル『本能』、『ギブス』、『罪と罰』など、全13曲を収録。またライブ・ツアー「先攻エクスタシー」などですでに披露されていた「アイデンティティ」は本作で初めて音源化されました。初回限定版は特殊スリーブケース入りの豪華ブックレット仕様。 2000年4月3日付のオリコン週間アルバムチャートで初の首位を獲得。最終的には250万枚以上という自身最大の売り上げを記録し、トップアーティストとしての地位を確立しました。
また、本作で日本ゴールドディスク大賞ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー、第42回日本レコード大賞 ベストアルバム賞を受賞しています。 2000年度(2000年4月1日〜2001年3月31日)のEMIグループの全世界でのアルバム売上では200万枚を記録し第9位にランクインされています。 自らを「新宿系」と名乗るなど、林檎さんにとって長年のパートナーとなる東芝EMIの担当ディレクター山口一樹さんやアートディレクターの木村豊さん(CENTRAL67)を中心とするブランディング・チームとともに作り上げた虚実入り混じる「椎名林檎」というブランド・イメージも手伝い、前作『無罪モラトリアム』と今作によって椎名林檎さんはカリスマ的存在となりました。しかしそれは送り手側の予想をはるかに超えるものであり、作品は彼女の自意識の表現そのものとして受け取られました。本来は自意識を吐露するタイプのシンガーソングライターではなく、ファンやレコード会社の要求に応えるプロの音楽作家志向の林檎さんはその状況に違和感を抱き、その後の作品や音楽活動で軌道修正を図ります。
アルバムの制作は1999年の夏に開始され、その夏が終わるころにはすべてのレコーディングが終了していました。当初は昔の曲を中心に収録する予定で、まるで『無罪モラトリアム』の延長、あるいはそのもののようなアルバムとなるはずでした。しかし、林檎さんが多忙のせいでそれまでレコーディングできなかった新曲を入れようと決めたことで、最初の収録リストは一旦リセットとなりました。スタッフが林檎さんのイメージを最優先する雰囲気を作ってくれたおかげで「これはこの人じゃなきゃダメだし、これは私が弾く」という具合にレコーディングも彼女の一存で進み、前作よりも自分に正直にエゴイスティックに制作出来たと本人は語っています。一曲一曲のイメージがはっきりしていてそれぞれ単独でも聞ける、まるでシングル・コレクションのようだった前作に対し、今作はアルバム全体を通して聞くことを前提に作られています。
本作では、収録曲の配置(字数)が7曲目の「罪と罰」を中心にシンメトリーに並べられているほか、総合収録時間も55分55秒と、徹底的なこだわりを見せています。BLANKEY JET CITYの浅井健一さんがエレキギターを弾くと決まった段階で、中心に「罪と罰」を配置し、13曲入りのアルバムにするということは決定していたそうです。またオープニングとエンディングの曲も決まっていました。合計時間を55分55秒にすることについても最初に決めており、「『無罪モラトリアム』が「短い」と言われたため、少し延ばした」と語っています。このようなシンメトリーに対するこだわりは、以降の作品にも受け継がれていき、東京事変の作品においても反映されていまし。 また、本作の略称は「勝訴」と「ストリップ」の頭文字からそれぞれをとり、ブックレットに「SS」と表記されています。
このアルバムの第一印象はノイジー。ちょっとBGMにはできない音楽ですね。
バンドサウンドが大きく聞こえるし、場合によっては、声にエフェクトをかけていたりして、最新の技術も使っているのにどこか懐かしい歌謡曲のような、グランジ、オルタナティブロックのような。とても音にこだわっていると思いました。自身の息づかいまでも。次のオリジナルアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』はもっとびっくりしますが。
爆発的に売れただけあって、ナース姿でガラスを割ったり、車を真っ二つにするPVを覚えている方も多いかもしれませんね。ピンクのジャケットも印象的でした。「アイデンティティ」「浴室」好きですね。今聴いても古くない。
僕が、浜崎あゆみさんをあまり通ってないの、安室奈美恵さんを継続して聴いていたのもあるけど、同年デビューの椎名林檎さんを聴いていたからかもしれない。