1984年1月1日発売。オリコン週間2位。ザ・ベストテン5週連続1位。オリコンでは、わらべの「もしも明日が…。」に阻まれました。
タイトルは、候補として、「ミッドナイトフライト」・「夜間飛行」などもありましたが、明菜さんの提案によりこのタイトルに決定されました。明菜さんはこのタイトルについて、松任谷由実さんの「中央フリーウェイ」に影響を受けたと明かしています。
「北ウイング」とは、成田国際空港(当時の呼称は新東京国際空港)の第1ターミナルの北部分の呼び名。「ザ・ベストテン」では、歌詞の内容からこの楽曲に登場する便が、当時夜出発の便として運航されていた、日本航空の成田発アンカレッジ経由ロンドン・ヒースロー国際空港行きのJL401便ではないかと指摘しました。
この曲で一気に歌唱力というか、表現力が飛躍的に上がりましたよね。山口百恵さんにおける『横須賀ストーリー』かな。ロングトーンも印象的ですが、歌い方も柔軟になったように感じました。
続編曲「ドラマティック・エアポート -北ウイング Part II-」も良いですね。
こちらも元日発売。わらべにオリコンでは1位を阻まれたとはいえ、この曲も全く前後の曲と遜色ない、というか、大人の歌手へまた進んだように思います。明らかにこのあたりから声量が伸びやかになり、柔和にもなってきましたよね。