https://youtu.be/NL5n__9dabE


 3枚目のシングル、1982年11月10日発売。オリコン通算6週1位。TBS系音楽番組ザ・ベストテン』では、1982年12月16日から翌年の1983年2月3日の放送まで8週連続1位を記録

 デビュー曲「スローモーション」と同じく来生えつこさん来生たかおさん姉弟作詞・作曲のバラード曲で、萩田光雄さんが編曲を手掛けました。プロデュースは前作「少女A」に続いて小田洋雄が担当しました

楽曲自体は、もともとは大橋純子さんへの提供予定曲でした。来生さんが1981年に大橋さんに提供した「シルエット・ロマンス」がヒットしたことから、楽曲提供依頼が再度あると見越して制作・ストックされていました

しかし、このサードシングルについては前作『少女A』のヒットによって大モメになった経緯があります。サードシングルはこの「セカンド・ラブ」で決まりかけていたところで、担当ディレクターが「『少女A』と同じ様な流れ(ツッパリ路線)を確立したいので、次も売野雅勇さん作詞のこの曲で行きたい」として、この前月に発売されたスタジオ・アルバム「バリエーション〈変奏曲〉」収録曲である「キャンセル!」を提案。これに社内からも「『少女A』の流れを止める理由はない」として「セカンド・ラブ」に否定的な声が出始め、完全に「キャンセル!」に傾いていました。しかし宣伝担当者は「セカンド・ラブ」にしたいという一心であり、このムードがなかなか変えられない中で、当時制作宣伝統括者であった寺林晁さんに訴えたところ、寺林さんも「明菜は幅のあるボーカリストであるべき」などと同意見であってこの訴えを聞き入れ、その場で制作現場に指示。サードシングルは「セカンド・ラブ」に決定

 明菜さんは、この楽曲に深く感動し、繊細な歌詞とメロディに心を揺さぶられるあまり、自身が歌うべきなのか?、また、他の歌手が歌唱しても大ヒットする楽曲との確信から、ヒットしなかったらこの曲に対し申し訳無い気持ちであったと明かしています。本曲がベストテン番組で初の1位を獲得した際には、喜びとともに安堵感があったと語っています。1983年1月13日に放送されたTBS系音楽番組ザ・ベストテン』出演時に、風邪の影響からこの楽曲の歌唱中に声が出にくくなってしまい、歌唱終了後明菜さんは思わず悔し涙をこぼす場面がありました。このシーンは1983年の『ザ・ベストテン』の回顧録として語られています。放送前に番組スタッフは体調を気遣い口パクを提案したが、明菜さん本人は「テレビを見ている人に失礼だから」と生歌を選択しました。

 1983年度のオリコン年間シングルチャートでは、8位を記録し、およそ77万枚を売り上げ、明菜さんのシングル曲のうち本曲は最大の売上枚数を記録している作品。

 「キャンセル!」も良い曲なんですけどね。ちょっと『少女A』から比べるとインパクト弱い気がするし、しばらくツッパリとバラード交互にやるって良い選択だったのかもしれませんね。

 「伝説のコンサート“中森明菜 スペシャル・ライブ1989”(リマスター版)」では成熟した歌唱を聴くことができますね。

 とても残念に思うのは、この頃にリ・レコーディングしたベストを出していないこと。この絶頂の時期に出していれば、かなり話題になっていたかもしれないと何度も思いました。

 まあ、このライブ非常にクオリティが高いので、ライブ盤にして、ベスト盤のようなものですが。

 

 

 

 


  

  

 





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