https://youtu.be/ewh-yHV4FOk
「SPEED TK RE-MIX」は、小室哲哉さんが「TETSUYA "TK" KOMURO」名義で1997年7月9日にリリースした8thシングル。
マーク・マンシーナ作曲の「スピード2」のメインテーマ曲の小室さんによるリミックス。小室さんの全米デビュー作。桜庭和志さん、洲鎌栄一さん、牧田和久さん、高橋由伸さん、ジョニー・スミス、塩崎真さんなどスポーツ選手の入場テーマ曲としても多用されています。
ヴァージン・レコードのポーラ・アブドゥルを発掘した女性スカウトマンが小室さんの話を聞いて「面白そう」と思いコンタクトを取り、1997年1月頃から連絡の取り合いと小室さんによるデモテープのプレゼンテーションが始まりました。
ヴァージン・レコードから正式なオファーが出された際の注文は「とにかく好きにやってくれ。格好いいヒップなものであればいい」のみであり、この依頼を小室さんは「U2のアダム・クレイトンが『スパイ大作戦』のメインテーマを『ミッション:インポッシブル』制作時にアレンジしたような感じで、全然違うタイプの人を使ったミックスの面白さを出すのが狙いなのかな」と解釈しました。そして小室さんが得意とするダンスミュージックを基本構成にして、最新の好きな音色で固めました。それ故に全く悩まずに制作できました。
PVはマーカス・ニスペルが監督しています。
1997年初頭に上海のディスコで初披露。
1997年、同曲をマイケル・ジャクソンが気に入ったのが縁でマイケルと知り合い、マイケルから小室さんへ『Invincible』に収録される楽曲の作曲を依頼されていましたが、制作した楽曲は採用されませんでした。尚、この出会いをきっかけで小室さんとマイケルが意気投合して、翌年の1998年には小室さんのライブにマイケルが乱入したり、マイケルのライブに小室さんが演奏で参加しました。小室さんのバックアップをしていたショービジネス専門の弁護士ジョン・ブランカも「小室さんは絶対面白いから」とマイケル・ジャクソン×小室哲哉の共演プランを実現するために奔走しました。しかし、お互いのスケジュールが合わなかったためこの共演プランは白紙となりました。どんな曲だったか気になります。
見事に小室哲哉色が出た曲だと思います。FIFA(国際サッカー連盟)主催「1998 FIFAワールドカップ」フランス大会公式テーマソングの『TOGETHER NOW』と並んでもっと評価されても良い作品なんじゃないかと思うんですが。