https://youtu.be/8vU_SZFi_2E


 1994年2月9日発売。14作目のシングル。オリコン3週連続1位。テレビ朝日木曜ドラマ新空港物語』主題歌。

 7thアルバム『The 7th Blues』からの先行シングル。

ジャケット写真は、ロサンゼルスより車で1時間ほど走らせた場所にあるドライレイクで撮影されました

 この頃は長期にわたるライブのためメディアへの露出が少なかった上に曲調がかなり暗い作品が目立ったため、このシングルのリリースの頃からB+U+Mを解体する『MOTEL』のリリースの時期までは「暗黒時代」と言われました(現在はメンバー自身も1994年を「暗黒時代」と呼んでいます)。

8thシングル『LADY NAVIGATION』から7作連続で2週以上連続1位を獲得しました。先行シングルにもかかわらず初動で79万枚を記録し、3作連続の初動70万枚越えとなり、2週目にはミリオンセラーとなりました。B'zのシングルでは『LOVE PHANTOM』に次いで2番目の初動売上となり、累計売上も6番目のヒット曲。144.4万枚。

前作「裸足の女神」までとは打って変わってブルース色を前面に出した曲。
松本さんは「(『The 7th Blues』からの先行)シングルとして、今までの様なポップな曲も候補にはあったけど、そろそろ目先を変えたものが必要だと思うし、自分たちがいいと思った曲を敢えてシングルにした」と述べており、歌詞は過去を振り返る孤独な男を表現した内省的なものとなっています。ドラマ主題歌のタイアップとはいえ、これがミリオンになったのは凄いですね。僕はここで、ミリオン止まるんじゃないか?と思ってました。むしろ、97年の『FIREBALL』で一旦ストップした方が意外でした。当時のB'zのアーティストパワー。ライブで聴くと余計に印象変わりました。まわりはまだ、TM NETWORKと一緒にしてる人多かったです。

PVは、ロサンゼルスの郊外にある荒野やハイウェイで撮影されました。極寒だったそうですね。

 ライブではイントロが延長され、1番サビに入る前にテンポが下がり、アウトロではブルースハープの代わりに稲葉さんが高音シャウトを連発することが定番となっています。

 『The 7th Blues』、確か僕が高校卒業する頃に出たんですが、確かに当時は「何じゃこりゃ?」と思っていました。『FRIENDS』『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』『裸足の女神』の後だったから余計。

  ところが、近年聴いてみてびっくり。とんでもない名盤だと思いました。ルーツのブルースやロックのフレーズも遊び心でふんだんに入っているし、松本さんのギターも美しく、稲葉さんは格段に歌唱力が上がっているし。この20年ほどの間に自分も洋楽ロックを聴く機会が増えたからか、色んなエッセンスが入ってて、面白いアルバムだと気がつきました。ちょっと放置してた期間が勿体なかったなと思います。ひょっとしたら多少、年齢を重ねたら良さが分かるアルバムなのかな。

 同時期のWANDSとはえらくかけ離れたなと思ってました。