https://youtu.be/xwOSoY4jkdo


 1998年12月16日1作目のシングルとして発売。オリコン週間1位。

 ソロでは初となるシングル。前年発売のアルバム『マグマ』の流れを汲んでおり、インタビューで『マグマ』シリーズのひとつの形と語ったこともあります。同年に行なわれたライブツアー『B'z LIVE-GYM '98 "SURVIVE"』が開始される時期に、ツアー終了後はどうするかという話でソロをやることになり、「そういえばまだソロ・シングルを出していない」ということから本作が制作されました

本作に収録されたのは3曲ですが、同時期に歌詞まで付けた楽曲がこれらを含めて5曲存在していました。残る2曲のうちの1曲が、アルバム『志庵』に収録の「LOVE LETTER」であることが判明しました

表題曲をどれにするのか大変迷ったらしく、「アルバムだと全てが並列になっているから、好きな曲を選んでくださいという感じだけど、シングルは表題曲を選ばなくちゃならない。」「B'zの時は責任感が半々だし、松本さんが悩んでいると、『これにしようよ』と後押しする方。ソロだと全部自分で決めなくちゃいけないし、表題曲を決める作業になると優柔不断になっちゃうから、自分はシングルに向いてない。」とまで発言していました。この時の経験は後の『KI』の形式に繋がることになりました。

 3曲ともオリジナル・アルバムには未収録。ただし、「遠くまで」はコンピレーション・アルバム『BEST HIT BEING』に、「CHAIN」はコンピレーション・アルバム『It's TV SHOW!!』に収録されています。

ジャケット写真は九十九里浜にて撮影されました

3曲ともビデオクリップが制作されています。「遠くまで」は、稲葉さん本人のコンセプトを反映させており、草木が生い茂る森の中を、稲葉本人がかがみながら縫う様に進む姿から、ニューヨークを歩く様子へと変化し、カメラワークは、稲葉さんを中心として円を描く動きに変わり、次第に稲葉さんの周囲にいるニューヨークの人々が、吸血鬼や動物に変化している様に稲葉さんには見えているという設定で、周りを気にしながら生きているという、詞の内容をイメージさせる映像となっています。B'zの歌詞とは全く違う内省的な歌詞ですね。

 失くしても 傷ついても 自分であれ

大切なものは なんなんだろう

忘れないで 笑いながら 歌いながら ただゆけばいい


 人間は迷いながら、人生という道を遠くまで歩いていますが、まわりを気にするのに疲れて時には足を止めて休みたくなります。そんな前に進めなくなった時、聴いてます。





 



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