私のクライアント様である
養殖業をしている方のお話し。
この方、自分が育てる貝類がとにかく大好きで、
「もっとみんなに食べて欲しい！」と
強く思っている方なんですね。
そんな強い想いがあふれてしまって、
「おいしかった」とか「食べたい」と言う人に、
タダであげてしまったり、
おまけをたっぷりしてしまうよう方でした。
とにかく食べてくれる人が
笑顔になっているのがうれしい！
だから「喜んでくれるなら…！」と
サービスしちゃうんですね。
でも、いくら愛があっても、
いくら喜んでいただけていると言っても、
自分の商品を誰彼構わずあげてしまったら
どういうことになるでしょう？
売り物がなくなってしまうのだから、
売上だって伸びませんよね？
こうやって書くと、
「当たり前じゃない！」と思うかも知れません。
でも、案外これをやってしまっている人、
多いんですよ。
サービスの無形・有形に関わらず、
「価値を理解してくださる方に届ける」
ということが鉄則です。
“価値を理解してくださる方”というのは、
・自分と前提条件が似ている方
・重要度や優先順位が自分と似ている方
・「お金を払って得るのが当然」という感覚の方
・応援をしたいという感覚の方
・欲しい目的が決まっている方
こういったことが挙げられます。
「投稿のリアクションは多いけど、サービスが売れない…」
「無料の時は人が集まるのに、有料になるとほとんど売れない…」
そんな時は、
与える方向を考え直した方が良いかも…
実は、先ほどの養殖業の方も、
食べてくれる人の笑顔を優先しすぎて、
『ただでくれる人』というイメージが
ついてしまっていたそうです。
「おいしかったから、次は買おう」という方と、
つながれていなかったんだよね…
もったいない！！！
では、この状況を
どうやって変えればいいのか？
それは「嫌われる覚悟を持つこと」です。
自分の中にある
「本当は○○な方に来て欲しい…！」
という想いに正直になって、
その方のために行動することに集中するんです。
自分の中にある
「私、本当はこういう考えを持っているんだ。」
「本当は、こういうことがしたいんだ！」
ということを受け入れること。
そして、自分の中にある価値観や前提をはっきりさせ、
「こういう方向けです！」と打ち出すこと。
（勇気を出す！）
自分の言葉で想いを伝えて、
自分でお客様を決めるようにしていかないと、
価値を理解してくださる方には届かないのです。
「価値を理解してくださる方に届かない」
というのは、
「本当に必要としてくださる方に届かない」
ということですからね？
お客様にとっても“損失”なんですよ。
因みに、先ほどの養殖業の方には、
こんな風にアドバイスをしました。
「魚屋さんや料理人の方のために
試食会をしてみるといいよ。」
そしてお誘いするときに、
「おいしいから食べて欲しいので、振舞います！
ただ、自分もすごく好きな貝なので、
たくさん貝愛を語ってしまいます。
そこも込みで味わっていただけるとうれしいです！」
こんな感じでお伝えするようにもアドバイスをしました。
実はこの方、
とにかく海産物への愛が大きいの✨
「どんなところがいいの？」
「特徴やオススメの調理法ってどういうの？」と聞くと、
平気で１時間２時間…と語り続けちゃうんです。
…プロの方とのほうが、
話が盛り上がりそうじゃない？
結論を言ってしまうと、
この方は試食会を通じて
「この人から買いたい！」
と言ってもらえるようになったそうです。
高く買ってもらえるようにもなったし、
直接の買い付けの話も来るようになったとのこと。
「欲しい！食べたい！」という人と
上手くつながれるようになりました。
（で、売り上げは３倍になりました。）
良かったねぇ…！
サービスや商品を出すときって、
「1人でも多くの人に、受け入れられるように…」と
思ってしまうものなんですよね。
”ウケ”を狙いすぎて、
軸がぶれてしまいがちなのです。
だからこそ、
「こういう人のために！」というのを決めて、
そこに向けて集中すること。
自分のやってきたこと・信念・サービス（商品）を信じ、
エネルギーをブラすことなく
自分の言葉で届け切る！
必要なとしている方に
あなたのサービス・商品が届くように、
『お客様』の設定をシビアにチェックすることも
大切ですよ！
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