コルキットKT-5cm その2 | 佐賀のオッサン星にハマる2

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このブログはある星空に戦いを挑んだオッサンの記録である。
天文界において全く無名の冴えないオッサンが星見の中から健全な精神を培い、
わずか数年でメシエマラソン完走をなし遂げた妄想を通じて、その原動力となった信頼と愛を余すところなくログ化したものであるかも。

それでは、組み立てます。


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コルキットKT-5cmは、


・対物レンズの直径(D)=50mm

・対物レンズの焦点距離(f)=600mm

・口径比(F)=12


付属アイピースのケルナー12mmを使うと50倍というスペックです。



鏡筒本体は250mmを2本つなげて500mm、そこに200mmの接眼筒を出し入れして600mmの対物焦点距離に合わせます。


一方、ラプトル接眼部の最低光路長は53mm、天頂プリズム(ビクセン)の光路長は64mmなので、足すと117mmであり、鏡筒本体をそのまま使っては合焦しません。そこで、


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鏡筒本体を(余裕を持って)40mm切り落としました。鏡筒はサランラップの芯みたいな紙なのでカッターナイフで切断できます。



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残り少なくなってきた植毛紙。鏡筒内を全て覆うだけの量が残っていません。効率を考えて対物レンズの後ろ60mm程度に貼りました。



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継手パイプ内は全て貼りました。



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筒同士のガタはセロテープの類を巻きつけて調整します。

絞りは色々考えて結局、「大」一枚だけを使うことにしました。

ちなみにラプトル接眼部のドローチューブ内にも一枚絞り環が入っています。




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ガタがなくなったところで、木工用ボンドを使って鏡筒本体と接着します。



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フード内側に入るレンズ押さえの内側に植毛紙を貼ります。(これで植毛紙が終了~)



さて、接眼部側、


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オリジナルは、こんな感じで緑のフェルトを3等分して筒内に貼って摩擦でドローチューブを出し入れしますが、今回は使いません。


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鏡筒本体の後端に120度間隔で穴を3つ開けて、



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ラプトル接眼部がピッタリ(と言ってもセロテープを5重くらい巻いていますが)入ります。



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三脚台座を接着します。ラプトル接眼部+天頂プリズム+PHOTONアイピースで尻が重いため、こんな位置に重心が来ます。



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ファインダーは素通しの筒ですが、「これぞコルキット!」的なカッコ良さがあるので、そのまま採用します。



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そうは言っても紙製なので夜露対策も含めて自宅にあった100均のスプレー(黒&クリア)を吹きつけました。



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肝である対物レンズです。貼り合わせアクロマートレンズがボール紙のセル(リングパイプ)に収まっています。



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ニュートンリングが出ていました!(が中心を外れている・・・)


これにフードを被せると、



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完成です!



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口径は1cmアップですが、焦点距離が倍以上になったため組立天体望遠鏡と比べると随分と大きいです。



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かっこいいですねー!



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端正な佇まいで、いかにも「望遠鏡」というルックスです。