こんにちは!週末はカルムイク人の村に行っていたので久しぶりの更新です。

 今日は、ウズベキスタンをはじめとした中央アジア料理の紹介をしたいと思います。アストラハンにはたくさんの中央アジア食堂があるのですが、今日は私が足繫く通っている食堂を紹介します。

 

 

 記事を書くにあたって、アストラハン大学英語学科三年のウミダ=エションクロバさんに協力してもらいました。彼女はウズベキスタンの首都タシケント出身で、アストラハン在住歴は三年ほどです。彼女も寮の同じ階に住んでおり、たまにウズベク料理を作って持ってきてくれます。

 

 

 店の名前はвосточное райянといいます直訳すると「東の天国」です。中に入ってみましょう。

 

 

 ウズベク系のマスターが出迎えてくれます。

 

 

 この日はプロフという料理を注文。プロフというのは、簡単に言うと中央アジア風ピラフですこれが面白い料理で、日本人からすると信じられない調理法です。米を肉(羊か鳥)とともに油で炊きます。マジです。よって、カロリーが半端ないです。なので、写真の通りサラダを載せて食べるのが普通です。

 でも、この油と調味料で炊いた体に悪そ~~なプロフ、めちゃめちゃおいしくてやめられないんですよね。

 

 分かる人には分かる例で言うと、ラーメン二郎です(笑)まあプロフは元の味が二郎よりおいしいですし、女性受けも悪くない料理ですが。

 

 あと、中央アジアというのは、米とパンを同時に食べる数少ない地域だそうです。パンは注文したわけではなく、ごく当然のように出てきます。

 

 

 あまりに気に入ったので自分でもたまに作ります。この料理、日本人に絶対受けると思うので、そのうち作り方をまとめようかなと思ってます。

 

 

 また、別の日は「ラグマン」という中央アジア風の麵料理を食べました。これも、簡単に言うと煮込みうどんなのですが、日本の煮込みうどんと違うのは、とにかく油が多い!ということ。

また、野菜もパプリカ、白菜、トマト、インゲン(のようなもの)を使っていますし、スープのベースはトマトです。

 しかし、これがまたおいしい。思うに、油をためらいなく使うからこそ、おいしく出来上がるのではないでしょうか。

 

 

 これは、羊肉で出汁をとったスープです。下の方に米が沈んでいます。中央アジアのスープは大体、羊や鳥、牛をスープにつっこむのですが、ザ・にく!って感じのする味です。生々しいです。生臭くはありません。日本の肉に比べて、ジューシーですね。遊牧民の味って感じです。(どんな味だよ!って感じですが)

 

 日本に住んでるウズベク人に以前、「ウズベク料理が食べたくなったときは、肉はスーパーでは買わず、トルコ系や中央アジア系の人がやってる店に行く。日本の肉だとそんなにおいしくできないからね」と言われたことがあります。そのときは、肉なんてどこでも変わらないだろ、と思っていましたが、今考えると、全くその通りです。

 

 

 続いてロシア料理定番のボルシチ。もちろん、中央アジアでもよく食されています。このボルシチは牛肉で出汁をとってますね。ウクライナ系のボルシチは爽やかな口さわりなのですが、これはジューシーでした。

 

 ※少しネガキャンをします。中央アジア人は30代40代になると猛烈に太り始めます。これはおそらく、このように油を大量摂取し続けているせいです。まあ美味しいから仕方ない。食の魅惑には勝てませんね。

 

 さて、この食堂、というよりも中央アジア食堂全般の良いところは、料理をちゃんと食堂で作っている(つまり、冷凍とかではない)ということです。

 

 実は冒頭で紹介したウミダは、アストラハンに来たばかりの頃、この食堂でバイトをしていたそうなのですが、彼女は

 「すべての料理は食堂のキッチンで作っていて、日によって味の濃さや、使う野菜、肉の部位とかも違うから、仕上がり方も日によって変わります。これは、私の母国のウズベキスタンの食堂でも同じで、時には油が強すぎることもあるね。私も調理していたけど、プロフが特に得意ね。ウズベキスタンの代表的な民族料理だから。」と語っていました。

 また、これらの料理は一度に大鍋で作るので、店員に作りたての料理を聞いた方がいいよ、とも教えてくれました。一般的に、プロフは朝炊くから、昼くらいに食べに行くのがいいよ、とも言っていました。

 

 

 これは学園祭のときの写真で、ウズベクの学生が民族衣装を着ています。きれいな衣装ですね。イスラム圏出身の学者の研究テーマについて討論会をしていました。

 

 ウズベキスタンをはじめとした中央アジア料理の紹介をしてみました。食べてみたくなった方はいますでしょうか?(笑) それでは。

 

 спасибо Умида!! Я обожаю плов, теперь не мог жить без плова))