書くこともあるっちゃあるが、今回は東武の車両(6050系)について延々と述べてみた。

どこぞのサイトでも特集していたが、自分なりにまとめてみた。

今回は車両編ということで、お付き合いいただきたい。



↓もくじ(クリックしても移動しないので自分でスクロールしてね・笑)↓

>(1)6050系について

>(2)車内設備

>(3)製造年次による違い

>(4)東武所有ではない編成たち

>(5)後年改造による追加装備


ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-6050


>(1)6050系について

6050系は、それまで日光線快速で活躍していた6000系を更新改造した車両である。走行系機器や台車等は種車から流用し、車体を新造したものに乗せ替えた。この際、冷房化・シートピッチ拡大・車体の不燃化等のリニューアルも行われている。改造工事は1985年10月から1年間かけて、アルナ工機・東急車輛・富士重工において全22本44両の更新が行われた。

編成は6000系と同じ1M1Tの2両編成。2~3本を繋げて運用されるのが基本で、末端線区では2連単独運用もよく見られる。

更新改造中の1985年と翌年に1本ずつ、完全新造車が増備されている。これは改造に伴う車両確保のためで、更新完了後に野岩鉄道に譲渡された。

1988年には8本が増備(うち1本野岩鉄道用)。1990年には最終製造で1本増備された。このロットは会津鉄道用の編成である。

また、後年改造によって平成8~9年にかけて自動解結装置が取り付けられ、これに伴い先頭部連結器が密着自動連結器から電気連結器付密着連結器に変更された。

他にも、日光線ローカル用の5550系霜取りパンタ付編成を置き換えるため、一部編成の運転室屋根上にパンタグラフを1基増設している。

最近は車両後部の連結面側面に転落防止用の外ほろ取り付けも行われている。


2ドア・トイレ付であり長距離運用に向くクロスシート装備のため、浅草~日光・会津方面への快速・区間快速を中心に活躍している。

速達ながら特別料金不要の快速は毎日高い利用率を誇っている。




>(2)車内設備
ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-in 62201

上の画像の通り、車内は6000系時代と同じく4人掛けクロスシートを基本とし、ラッシュ時の混雑を考慮してドア付近を2人掛けロングシートとしたセミクロスシートの座席配置である。デッキが付けば国鉄急行型とも並ぶほどのアコモデーションを誇る。関東大手私鉄で2ドア・クロスシートの一般車両は西武4000系と京急2100形ぐらいである。

各クロスシートにはテーブルを備え、グループ旅行にも最適である。

側面窓は下降式の大型1枚窓を採用。眺望製に優れている。開けることも可能である。


日光寄に連結されるクハ6250形にはトイレと、反対側の立席スペースの脇にゴミ箱を備える。

いかにも長距離運転向けの車両であることがわかる。


また、運転台の貫通路入り口上には種別・行先表示幕が設置されている。分割・併合を複雑に行う運用に就くため、客の誤乗を防ぐことに一役買っている。

(左写真:テーブルの注意書き  右写真:貫通路上の幕)
ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-table 62103  ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-maku kaisoku




>(3)製造年次による違い

製造年次により、以下の違いがある。


・6000系更新型(1985年施行):6151F~6172F(22本44両)

⇒座席背面モケットは薄型、台車はTRS-63を装備している。

  車外側面幕は全面印刷されているタイプを使用。


・第1次増備車(1985、86年新製):61101F、61102F(2本4両)

⇒6000系更新型と基本装備は変わらないが、台車がTRS-882に変更されている。


第2次増備車(1988年新製):6173F~6179F、61103F(8本16両)
⇒座席背面モケットが厚型となった。台車はTRS-882。

  車外側面幕は両端部が白く残るタイプを使用。


最終増備車(1990年新製):61201F(1本2両)

⇒1988年新製車と同じ基本装備だが、ドア窓支持金具が1段式(10050系と同様)になった。

  また、床敷物の色調が他車と比べてやや明るいものに変更された。


(左写真:背面モケットが薄いタイプ  右写真:背面モケットが厚いタイプ)
ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-zaseki usu  ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-zaseki atu


(左写真:61201F以外のドア窓押さえ金具  右写真:61201Fのドア窓押さえ金具)
ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-door 6050  ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-door 61201





>(4)東武所属ではない編成たち

単純に運用されている6050系だが、全33編成のうち4本が東武の車両ではない。

それについて解説する。

(1)野岩鉄道所属 60100系61101F~61103F:3本6両)

これらの編成は、側面の車番脇の社紋が東武ではなく、「YG」と書かれた野岩鉄道のものとなっている。

また、形式名も「60100系」となる。

製造時期により、2種類に分けられるのも特徴。


(2)会津鉄道所属 60200系61201F:1本2両)

会津所属の61201Fは「60200系」と呼ばれ、社紋も会津鉄道のものである。

最終増備車であり、他編成とは違う装備がされている。




形式が分けられているのはあくまで書類上の話であり、車両自体は東武鉄道によって一括管理されている。

配置場所も「南栗橋車両管理区新栃木出張所」となっている。




(左:6151F[東武鉄道所属]  中:61102F[野岩鉄道所属]  右:61201F[会津鉄道所属])
ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-6151  ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-61102  ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-61201




>(5)後年改造による追加装備

改造により、様々な追加装備がなされている。


(1)連結器の交換

分割・併合時の作業の効率化を図るため、平成8~9年にかけて密着自動連結器に代わって密着連結器に交換された。それまで使用していたジャンパ栓も電気連結器に改められ、連結作業が自動化された。


(2)霜取りパンタグラフの増設

それまで日光ローカルに就いていた5550系霜取りパンタ装備車を置き換えるため、6153Fのモハ6153に霜取りパンタが増設された。後に6154F~6156Fと6173Fにも取り付け改造が施された。

平成18年3月のダイヤ改正で区間快速が誕生した際には、6174F・6175Fにも取り付け改造が施行された。


なお、霜取りパンタを上げる期間は毎年11月15日~翌年4月15日まで。

この間は、装備編成は決められた運用に優先的に入るようになる(都合で変わることもある)。

一度見れば、次はその運用を狙えば大抵見られるはず。


(3)連結面の転落防止用外ほろの取り付け

運転台がない側の連結面に、外ほろが取り付けられている。

これは、乗客が誤ってホーム下へ転落しないようにするためである。

形状は新栃木区の8000系ワンマン車と同じ、互い違いに組み合わさったものとなっている。


(左:6153F霜取りパンタ上昇中  右:6173F霜取りパンタ上昇中)
ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-panta 6153  ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-panta 6173


(霜取りパンタ装備編成の運転台[クハ6275]。赤い四角部分に「連パンタ車」との表記がある)

ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-untendai 6275



(連結面部分の外ほろ。屋根上への足掛けの役割も兼ねている)
ぽけあに鉄道宣伝部日誌(仮)-6050 sotohoro








次回は運用について延々とn(ry

だが、明日は東武ファンフェスタがあるのでそのレポとなる予定。

南栗橋へ行ってくるであります(=ω=.)ゞ