※バラの挿木・接木について個人的な見解です。
挿木や接木に関して、全員が持つ共通認識は
バラを増やす事を目的としている
問題は、育成と栽培の目的
つまり、ゴール地点の設定に違いが在るため
意見が分かれると思ってます。
接木について
メリットはやはり、
図鑑やタグに掲載された写真通りの
花を早くから楽しめる
また苗の生育速度が早く、次々と花を咲かせる。
デメリットは、台木に寿命が在る事でしょう
台木の寿命は15年と海外のYouTubeで述べられてましたが
実際、それ以上それ以下だったバラもあります
分かりやすく言うと、台木にダメージが入ると
その結果バラは弱り、最悪死ぬ事に。
別パターンに台木がシュートを出す場合があります
サッカーと呼ばれるシュートです
このサッカーは台木が異物排除に動き出した
証拠と私は考えてます
放置しておくと、根からの栄養をサッカーに注ぎ
継いだバラに栄養を渡さず、弱り枯れます
以上のメリットとデメリットを加味した結果
ビジネスの観点から言えば、ベストな方法と言えます。
生産効率や寿命そして見栄え
例外として、運良く継いだ場所から根が生え
自根バラになる場合があります
そうなると儲け物でバラ自体に問題が起こらない限りバラは長い間生きる事になります。
挿木について
逆にデメリットの数が多い手法でもある
挿木のやり方には様々な方法が有るが
発根に至る成功率はあまり高くは無い
発根からの生育は遅く、手間が掛かる
花をまともに見るまで数年は掛かる
品種によっては自根が出にくい物が有ります
とは言え、バラのDNAは根から葉に至るまで同一
古いバラから新しいシュートが地面から
ニョキニョキと出て代替わりが起きて
長い時代持つバラとなります
この点が挿木の醍醐味でしょうね
継ぎ挿し木について
切バラ農家さんの育成は、基本ハウス栽培です
雨に風、害虫や病気を入れない
バラにベストな環境を作ってます
場合によっては、エアコン暖房等の気温管理も行ってます
バラは素晴らしい環境でスクスクと育ち
定期的に長いシュートを出して花を咲かせ
それを切バラとして、花屋さんで販売されてます
その為、苗には雑菌が付着してない苗を要求します
更に、肥料に強く吸収の良い苗である事も重要です
そこで考えられた方法が継ぎ挿し木となります
継ぎ挿し木は、切バラの安定生産の為に生まれた手法だと思います
(番外編)私の挿木について
ある日、最初の発根する根が増えれば
育成が早いし成功率が上がるんじゃないかと考え
試行錯誤して考案した方法
結果は、普通の挿木より育ち易い
発根迄の期間が短い
発根し易いので、成功率が高い
いつか満足出来る、バラの増殖方法を見つけたいな。