マンション購入は「竣工前」希望
7割弱が「竣工前」希望 アトラクターズ調べ
不動産マーケティングのアトラクターズ・ラボの調査によると、マンションの購入検討者は「竣工前の物件」を希望する割合が高いことが分かった。ただ、実際の市場には竣工前物件は3割弱しかなく、消費者の意向とは逆のマーケットが形成されている状況だ。
同社のインターネットサイト「住まいサーフィン」会員に対し、直近3カ月間に新築マンションの販売センターを訪れたことのある人を対象にアンケート調査した。有効回答数は173件。
購入したい物件が1件以上あった人(117人)を対象に、「最も購入したいと思った物件」の竣工時期を確認すると、「竣工前の物件」と答えた割合は66.7%に上った。一方で、09年8月時点に首都圏で販売中物件の竣工時期を調べると、73.7%が竣工済みで竣工前は26.3%に留まる結果となった。
なお、「購入したい物件がなかった」と答えた割合は32.4%に上り、08年4月の調査開始以来7回目で、初めて3割を超えた。
(09年10月20日住宅新報)
参考: アトラクターズラボ(調査結果)
アトラクターズラボの調べたマンション購入検討者に対する意識調査です。
買い手は「新しいのが欲しい」
売り手は「古いのを処分したい」
↓
新しいのばかりが売れ、古いのは残る
↓
売り手は古いのを処分すべく、ますます新しいのを減らしていく
売り手は「古いのを処分したい」
↓
新しいのばかりが売れ、古いのは残る
↓
売り手は古いのを処分すべく、ますます新しいのを減らしていく
という悪循環が起きていますね。
不動産市場そのものの低迷と「物件あまり現象」が伝えられるにおよび、買い手側が「色々な設備が整った新しい物件」「自分の想いを反映できる・融通が利く物件」を強く求める傾向にあるようです。新設住宅戸数の低迷は(景気の大規模な回復が無い限り)まだまだ続くんじゃないでしょうか。