積水化学工業、初の海外進出 | 不動産WEBニュース

積水化学工業、初の海外進出

初の海外本格進出。タイに住宅生産・販売の合弁会社設立/積水化学工業

積水化学工業(株)は17日、タイにおいて住宅生産・販売の合弁会社を設立、住宅事業の本格展開を行なうと発表した。同社初の海外本格進出となる。

設立したのは生産会社「SEKISUI-SCG INDUSTRY CO.,LTD.」販売会社「SCG-SEKISUI SALES CO.,LTD.」。合弁会社設立にあたり、タイ最大のコングロマリットの1つであ る「Siam Cement Group」(以下SCG)と提携、合弁会社の形で設立した。10月からバンコク市とその周辺で住宅事業を開始する。

住宅生産工場を現地に建設し、人材採用・部材調達ともに現地で行なうことにより、現地の住宅と同等の販売価格を実現。また、「セキスイハイム」の技術力でタイの住宅問題を解決、他社との差別化を図るとしている。さらに、今後は現地ディベロッパーと協業し、効率的な販売を追及する。

   タイ
       タイのバンコクに建設した試作棟

説明会冒頭、同社取締役専務執行役員住宅カンパニープレジデントの高下貞二氏は、「われわれは愚直に40年間戸建てのモノづくりをやってきた。今後は世界の人たちが豊かな生活を実現できるような住宅を提供していきたい」と初の海外進出への意気込みを語った。

また、同社では、住宅カンパニーの中期経営計画(GS21-SHINKA!)の中で、NEXTフロンティア開拓事業となる「海外事業」を今後も積極的に進めていくとしている。

                              (9月18日R.E.port編集部)

積水化学工業はタイに初の海外進出となる住宅生産・販売の合弁会社設立しました。

タイはお国柄、戸建志向が強いのでセキスイハイムの強みを活かせるのではないかと思います。また、タイには積水化学の高機能プラスチックスカンパニー管轄のグループ会社が複数あり、現地とのつながりも形成されているのもポイント。

セキスイハイムが日本で構築した高気密・高断熱・高耐久技術と工場生産による高品質で差別化を図る、安定した受注確保のため、当初は大手ディベロッパーに絞った営業展開を中心に行う、建物本体から内装仕上げまでを一貫して行い、さらに販売からアフターサービスまで行うことで差別化を図る、などの戦略でタイの住宅メーカーとしてのブランドを確立するとしています。