2010年の診療報酬改定により、後発医薬品に関する取り扱いが調剤薬局においては大きく変更になった。
毎回の事だが・・・
診療報酬改定後には様々な諸問題が突きつけられる形だ。
我々は、調剤薬局を経営する立場ではあるが、今回は医師の視点でこの問題を考えてみた。
医師の考えには以下のようなものがある。
1、国民皆保険を維持するためには、医薬品のジェネリック化は必要。
2、後発医薬品を患者側が希望した場合に後発医薬品が処方されるようにすることには、全く異論がない。
しかし、先発医薬品と後発医薬品に関する情報提供が、
「後発医薬品は長年使用され、副作用が少ない薬品です」とか、
「後発医薬品は先発医薬品と同じものである」等の、
行き過ぎた形で行われていることや、一方通行的な「後発医薬品>先発医薬品」変更の誘導に、疑問を感じる。
患者が、後発医薬品・先発医薬品双方についての公平な情報を得た上で、どちらでも選べるのが正しい姿。もしも、国民皆保険下での医療費抑制が、後発医薬品処の主目的であれば、そのことも、患者に明示されるべき。
3、後発品の使用を否定はしないが、勝手に処方箋薬局で変更をされると患者に対する説明と異なる場合がある。このような小さなすれ違いが医療不信を生む契機となることを畏れる。
4、薬局での後発品への変更には消極的。こちらで指定した後発品に関しては良いが、薬局での変更になると、どの会社のものになるか分からず、さらに副作用などの発現時への対応にも不安を感じる。
5、後発品の品質が万全なのもではないことが問題であり、変更により生じた副作用の責任の所在を明確にした上で議論すべき問題。
6、後発医薬品使用を促進したいのならば、薬局に加算するのではなく、処方箋発行元に加算の設定をする方がはるかに進むと思われる。
7、安くなるはずの後発品を多く使用した薬局ほど加算が高くなることを患者にどう説明するのか?
8、後発品の品質に問題があるため変更しづらいとの意見をよく耳にするが、その中でより良い後発品を選び、患者により安くかつ安全な医療を提供することが薬剤師の職能を発揮させる最良の場ではないかと考える。
9、厚労省は後発品を広めたいのであれば、自身がもっと国民に説明すべき。現場に押しつけないでほしい。
10、先日の後発医薬品の品質問題による信用失墜は、これからの普及に大きなダメージだったように思う。
医師の意見10項目を挙げてみた。
他にも、医師の裁量権を奪うものである。など???という意見もあったが、
医師から見れば、薬剤師に対する信頼がないということが良く分かる。
これはもっともだと思う。
これからの薬剤師は、ただ単に調剤をする。決まりきった説明をする。より薬価差益の出る後発品に変更する。というだけでは立場が危ういと認識すべきである。
定期的な疾患に関する勉強会を実施して、医療に携わるスペシャリストとして日々スキルアップすることが不可欠なのではないだろうか?
それにより、医師からの信頼。ひいては患者さまから信頼される薬剤師としての地位を確立することができるであろう。
アスティングONEの経営する調剤薬局においては、慢性疾患を中心に月に2回以上のスキルアップ勉強会を実施する。
疾患を知らずして、患者さまの不安な気持ちは理解できない。
これはアスティングONEの経営方針の一つである。
アスティングONE
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