Vol.500 文字盤のローマ数字はIVではなくIIIIの謎 | アスティアのひとりごと

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ヤフーブログからの続編としてロレックス、チュードルなど腕時計中心のブログです。またの名を 続・ミルガウス増殖計画

アンティーク時計を手に取ると、過去の歴史を色々と調査したくなるのが僕の性分です。

そんな中で、自分がこれは面白いというものを発見したのでご紹介します。

 

表題の通りで、アンティーク時計やドレス系の時計をお持ちの方は文字盤を眺めてみてください。

ローマ数字の場合、4時位置の記載はIVではなくIIIIになっています。

 

 

4(IV)と6(VI)は似すぎるので、5(V)を境に5以下は「Iの表記」で5以上は「Vの表記」と使い分けにした方がバランスがいいからだろうと僕的には思っていたのですが、分けられているという理由があるということがセイコーミュージアムのホームページで説明されておりました。

 

 

一部抜粋しますと…

 

 

14世紀後半、フランスのシャルル5世が「自分の称号5から1を引くIVは縁起が悪い」と、時計師に「IV」を「IIII」に変えさせたという説。

 

イギリスで14世紀末に作られた最も初期のウェルズ大聖堂の時計にIIIIが使われ、その後、伝統となったという説。

 

IVでは6のVIと見分けにくく、左右対称位置にあるVIIIとバランスもいいと考えられたという説。

 

ヨーロッパ中世の17世紀頃までは、ローマ数字の4の表記はIVよりもIIIIが一般的だったという説。

 

 

僕が考えていた答えがその一つに上がっていたのは嬉しいですが、ナントカ5世のいちゃもんという突拍子もないことまで実に多くの説があり謎のままだったんですね。

これぞ歴史や古文でよくある「THEあいまい」って感じです(^^

ここから想像ができるので答えが一つでないところも歴史の面白さだと感じます。