Vol.467 時計を資産価値で選ぶことについて | アスティアのひとりごと

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ヤフーブログからの続編としてロレックス、チュードルなど腕時計中心のブログです。またの名を 続・ミルガウス増殖計画

近年では中古価格が当時の新品定価はもちろん、現行品に迫る価格帯という腕時計はとても多くなった気がします。

 

そのため、以前からいた相場重視の判断基準の人らが、”値崩れしにくいから”という基準から”売買で儲かるから”になってしまい、購入層のすそ野が広がったため一部モデルでは購入制限があったり、市場に流通しないという事態も見えております。

ゆえに高級時計バブルと揶揄されています。

 

”高級時計は資産価値で選ぶ”は昔に比べてとても大きな購入動機になったと感じます。

 

 

それを裏付ける記事がアンティグランデさんの記事にありました。

 

 

 

囲み枠の文章の内容ですが、

 

”腕時計の購入理由、重視した点は「資産性」という回答が共通して見られました。具体的には、「価値が下がらないから」、「値上がり率」など。
腕時計の買取価格は定価を超える場合や、中古で購入することで購入価格の半分以上が戻ってくる場合も少なくありません。 こうした高級腕時計のリセールバリューは広く知られるようになりました。ロレックスマラソンや、転バイヤーという言葉が流行った事はそれらを裏付けています。”

 

と記載がありました。

 

 

 

僕がミルガウスを買いあさり始めた2017年初旬は、買取価格が定価の半値になる時代だったため、恐らく皆と一緒で「売る」を前提とした購入ではありませんでした。

売る選択肢がないまま今に至り、時計の数は常に増えるばかりだし、資金は常に底が見える事ばかりだし、それぞれの時計の出番は減ってくるし…と、負の部分は多少ながら存在します。

だからと言って、資産価値に重きを置けば、欲しい時計の価値が低いとそこで興味が途切れ、趣味の充実には繋がらないだろうという危惧があってしませんでした。

その結果時計のカスタムや、クラウドファンディングで募った製作者の時計や、ヴァーグウォッチようなオマージュにも興味が広がり、ブレーキが利かない遊びでした(^^;

 

 

でも、(資産価値を大事にした考え方という)別の道を選んでいれば、感動的な出会いを持つ時計や、時計に対する考え方は深みを増すことはなかったと断言できるので、僕は僕らしく、好きなものをとことん探求の道は自分に合っていて後悔しない道だったって、そう思います。

 

 

時計への執着心が強いゆえに、売却ありきの考え方のファンに対して「離婚届を持参して結婚みたいでおかしい。それって愛はあるんかい?」と以前はその価値観に距離感を持っておりましたが、時計好きな動機は人それぞれで、入り口こそ違えどどこかで時計の良さを共有できる存在(友達)になり得るからそれもありだろうという心境の変化が、時計を趣味として長い時間をかけて出せた結論なのかな…。

あとは自分の考えが普通というか、常識であるという驕りを持たなくなったことも大きい変化の理由だったかもしれません。

トケマッチで失敗した方々を責める人が案外多くて驚いていますが、自分が持つ常識をなくせば考え方は本当に沢山あって、被害者に寄り添った気持ちになれます。(僕がマイノリティーなので弱者の気持ちがわかるだけかもしれませんが…)

 

 

…こだわっている分野で調和がとれるようになるなんて、我ながら年を取ったなぁと恥ずかしく感じるところです(*^^*