Vol.387 ヴァーグウォッチバブル到着 | アスティアのひとりごと

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ヤフーブログからの続編としてロレックス、チュードルなど腕時計中心のブログです。またの名を 続・ミルガウス増殖計画

この時計は吉田トレーディングが製造と販売をしており、正規取扱店が地元にもありました。田舎にも販売している場所があったなんてちょっと驚きです。じっくり見ながら説明を聞きながらの購入がベストですが、世間でいういい年した「ダサい」おっちゃんが、”イケてる”若者が集うセレクトショップのドアをくぐるなんてことはちょっとやそっとの好奇心ではできません(ーー;

 

 

そんな中勇気を出して店先まで行きました。

並びの店も同じようなセレクトショップなのでお店の方かどうかはわかりませんが、ズボンにチェーンをつけている無精ひげの荒くれ者風の格好をした男が無煙タバコを吸いに店の表に出ており、通りを歩いている20そこそこの女性に熱視線(というかガン見)しており、女性も目が合わないように早歩きで去っていく様を目の当たりにすると、僕もそのままお店につま先が向かずに歩き去ってしまいました…怖っ!(--;

 

…大人だけに、大人しくヴァーグネットショップから購入しました。

 

 

 

 

クッサンと同じですが、日本酒を飲む升のような木箱の中に入っております。箱は非常にコンパクトで、説明書兼保証書もシンプル。保証書もしわを入れたこだわりが窺えるものでしたが、おうとつもあるし字が小さすぎて何を書いているかわかりません。おっちゃんにはちょいと厳し目でした…。

 

 

 

さて「バブル」ですが、ひとことで申し上げますと「面白い!!」とほくそ笑む時計でした。

 

 

(ref.2940ロレックスバブルバックとヴァーグバブル)

 

 

デザインも大きさもドンピシャで、余りにも似すぎている点が多いのが笑いのツボにはまります。

インデックスは蛍光塗料の散布がうっすらしかされておらず、綺麗に光りません。(そこまで似せるか)

 

ラウンド型32mmという小ささが実に物足りなすぎてとにかく愛らしい!(*^^*

車のエンジンも今じゃ当たり前のダウンサイジングの時代ですので、時計にもその風が吹いてきてほしいな!

 

(厚底で「バブル」もバブルバックしてます(^^; )

 

 

本物のバブルバックはCal.NA630で5振動(毎時18,000振動)ですが、こちらのバブルは耳を澄ましたところ6振動(毎時21,600振動)のようです。

 

中のメカを調べるべく持っているオープナーをあててみますが、バブルバックは滑って開けることができませんでした。国内製の自動巻きという情報しか手に入りませんでしたが、恐らくはクッサンの中身がミヨタ製でしたので、バブルの中身もミヨタの自動巻きが搭載されているのではなかろうかと予想します。

 

 

リベットブレスもまた当時のデザインを踏襲しておりますが、こちらは伸縮できるエクステンションベルトになります。コマ詰めの必要がないほど小さめですので、手を通す時に引っかかってしまって大変ですが、腕にはフィットします。両手使いの僕は右手にはめる時の違和感もなく、これはなかなか頑張っているアイデアでした(^^

オリジナルのバブルバックとは異なりますが、うまく改良していると評価できます。

 

ケースには塗装の吹付けでアンティーク加工をしており、当時の合金の配合で多かったニッケルの経年劣化をうまく表現できております。

 

 

針の動きが滑らかな自動巻きというだけで、心が、五感が、満たされます(*^^*

アンティーク時計に興味があって、露骨なオマージュ(ほぼ全部パクリ)が嫌いではない人にはぜひ手に取ってほしい時計でした。

少々値が張ったというのは貧乏している身分からの小言ですが、「この喜びと充実感から考えるとお得な値段設定」といえる良作でした。