Vol.289 スタインハートというロレックスチュードルもどき | アスティアのひとりごと

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ヤフーブログからの続編としてロレックス、チュードルなど腕時計中心のブログです。またの名を 続・ミルガウス増殖計画

スタインハート(stein heart)をご存知でしょうか?

僕は昨年その存在を知った時計です。

 

事の発端は、例のごとく全幅の信頼を置いています北国在住の時計技師、北國さん(仮名)とのラインメッセージの中でありました。

チューサブ7016/0にはパチモンが多いし~の話題になっていた時、「なかなかいいオマージュウォッチがあって夏場に重宝しています」という内容で送られた写真がスタインハートのオーシャンワン(サブマリーナのそっくりさん)でした。

 

 

 

 

北國さんがおっしゃる内容は、

 

”エタムーブを載せていながら値段は(北國さんが工房で下取りした時計だったとの事ですが、当時の販売価格で4万円台だったという)高くなくて、防水や耐衝撃性においても申しぶんのない性能を誇る時計”

 

”ドイツメーカーで、日本には代理店がないのでいろいろな店が個人輸入して販売をしているという背景がある”

 

との事でした。

 

時計のプロがうなるほどの時計なのだからいいに違いない。

そう考えて早速スタインハートのホームページを確認します。

2001年設立の新しいメーカーになります。

 

 

実にいろんなロレックスやチュードル時計のオマージュがありまして、デイトナ風なものやエクスプローラー風なものといった人気ラインだけでなく、5桁ロレックスといういわゆるビンテージロレックスのデザインのものまで幅広く、時計ツウが喜びそうなツボを押さえているラインナップでありました。

北國さんが保有するこのダイバーモデル、オーシャンワン・ビンテージレッドは本家と同じ300m防水という驚異的な性能を有しており、ムーブメントはETA2824-2というエタでもメジャーな機械で、毎秒8振動(28,800振動/h)、パワーリザーブは40時間ほどとまずますの性能です。

 

ETA2824はその流通量から、どの時計工房でも修理を請け負ってくれるメンテナンスの良さと誤差が少ない精度の良さがメリットであります。

 

中身にもいいものをこだわっていて真似ていればいい、雰囲気だけ似ていればいいという雑多なオマージュ時計のメーカーとは一線を画す存在で、なおかつ昔(どのくらい前かは不明)は4万円台で手に入っていたというところからブームになり、今ではどのモデルも10万円前後で新品が販売されております。

 

 

有名なオマージュメーカーだとWMTとか、ケンポールがありますが、それに比べると「じゃない方」の表現がしっくりくるメーカーのスタインハートです。つくりの良さを体感すべく、僕も一つ購入したのですが、それはまた次の機会に(^^