2021年の夏もコロナ禍における緊急事態宣言やまん延防止等重点措置であらゆるイベントが中止となりました。もしものことを考えると仕方がない決定事項だとは思いますが、オリンピックは中止にならないのはなぜなのか?その線引きは難しいところです。
夏の風物詩である土曜夜市、夏祭り、花火大会という一年間で一番思い出に残るイベントが多い夏休みに、親として子供たちに何もしてあげられない…。
社会のルールに縛られすぎているひとりとして、その怒りの矛先を自分以外の誰にぶつけることもできず無力で悔しく、子供たちにも申し訳がない気持ちになります。
去る7月11日(日)の事です。
妻が子供たちに浴衣を買ってきました。活躍の場などないのに…。
そんな風に思いつつ、静かにその姿を眺めていました。
娘が「これを着てどっか行きたい!お風呂のところで着たい!」
さすがは女のコ。浴衣で雰囲気ある場所を歩きたいよね…。
娘が言うお風呂のところっていうのは地元の温泉街の事で、旅行気分を味わうために温泉を浸かりに行った際、観光客が浴衣を着流して温泉街を歩いている姿を見ていたから真似したいのだな…と直感的に察しました。
”夏なのに着歩けない浴衣”であってはかわいそうだ。
そう思うので妻へ温泉街へ向かおうと提案をしますが…。
妻は宿泊補助金制度を活用した県内観光客が増えてきている温泉街を警戒したのか、温泉に入らないのであれば散策は構わないという条件(きびしいなぁ…とおもうけど)で14時過ぎの炎天下、温泉街へ向かう事となりました。
到着しましたが、あたりには人がほとんどおらず静かです。どうやら温泉本館は7/5から少しの間改修工事で営業しておらず、その影響があったようでした。混み合っていない方が都合がいいのでそのまま温泉街を散策しました。
がらがらのアーケードを走り回ります。浴衣の腰帯もうねるように踊り、浴衣も子供らも生き生きとして見えます。
15時のからくり時計も汗をかきながらも無事見学し、なんとなく閉そく感から一瞬だけ解放されたような気がします。
近くの観光地というのもあながち無駄足という事でもないようです。
当然ながら今年の花火大会も中止となりましたので、自室でドーーンと花火をあげました。
腕時計の花火ですがね(笑)