Vol.99 回れ!クロノタイム79270 | アスティアのひとりごと

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ヤフーブログからの続編としてロレックス、チュードルなど腕時計中心のブログです。またの名を 続・ミルガウス増殖計画

99回目の話題は99(くるくる)にちなんだ回るお話にしたく、身がない文章を起こしました(--;

 

 

かつて、クロノタイムのスリーモデルコンプリートのため、躍起になって探していたのは79270でした。

 

この時計にはベゼル形状が異なる3種類のモデルが存在し、それぞれにリファレンス番号が異なっておりました。

 

79260はベゼルがブラックアルミのタキメーターで、

79270はベゼルがブラックアルミの回転ベゼルで、

79280はベゼルがステンレスのタキメーターです。

 

↓スリーモデルの詳細は過去の記事にあります

Vol.41 TUDORクロノタイムヒストリー792**シリーズ(3)

 

 

(左から順に79260、79270、79280)

 

この79270のベゼルはノッチがない左右どちらにも回転するベゼルで、発売当初(1960年頃)のサブマリーナのようです。現在はサブマリーナのベゼルは反時計回りにのみ回すことができ、逆回転ができないようにロックされています。何かの拍子で逆回転した場合、潜水時間の計測ミスとなり生命の危険があるからとかいうのを昔の記事で読んだ記憶があります。

 

 

基本、クロノタイムの価値基準はいかにロレックスのデイトナに近い時計デザインなのかという点が色濃くあり、ロレックスパーツ(リューズ、ケースバック)装着品しかり、文字盤のバーインデックスしかり、3連ベルトしかりと共通点が多いほど二次価格も高い傾向です。しかし、79270のような回転ベゼルはどちらかというとダイバーモデルによくあるもので、デイトナにはない機能です。なのに中古品が高い…。

 

それは現存数が少ないからというのが大方の意見です。もともとチュードルは(かつては一時期あったが…)国内に正規代理店がないため販売チャネルが乏しい時計ですので、日本国内となると世界の国と比べると販売数も少なかったのだと思います。

 

 

 

(79270と79280のケースサイドビューでの比較)

 

くるくる回る要素があるのでベゼルの分厚さはほかの2つのモデルと比較すると、分厚そうに見えます。”くっついた”というよりは”乗っかった”というサイドビューになります。

 

防水機能は792**シリーズ共通しており100m防水なので、なんちゃってダイバーモデルという側面もありますが、ベゼル幅が79260より(ベゼルに刻印されている数字も大きいため)ワイドにみえるので文字盤を引き締めるような小顔の効果も大きく、ギザギザ形状も相まって79260とは違う顔立ちとなっております。ワイルドだろぉ~と言わんばかりの見た目をもったダイアルなので、きらびやかな5連ベルトよりもサテンでシンプルな3連ベルトが似合います。

 

79260、79280のモデルとの価格差は5~8万円ありますため、値段に折り合いがつくのであれば見つけた内に手に入れた方がいいかなぁと思う一本であります。価格も以前のような高騰はなく高値で安定しています。まだ上がるのか?流通しやすい価格帯まで下がるのか?まだ色文字盤制覇も捨てきれないので買い時の見極めをしている最中です…。