グリーンガラスの美しさもいいけど、文字盤のシンプルさがオレンジ色のイナズマ針を一層際立たせてくれるミルガウス116400黒。
当時の定価が78万円(税込み)ほどだった時計ですが2年前の2018年あたりでは中古価格でV番が60万円くらいからかなりの数が販売されていました。
2020年、販売されている数こそ少なくなりましたが、それこそ116400で検索すれば販売数も圧倒的に白よりも多くヒットします。生産終了が2016年とミルガウス6桁シリーズで最も早いということは、生産期間がそれだけ短いといういわゆるロレックス二次価格の理論でいうと上がり要素を多く持つ時計なのですが、シリーズ中一番安く手に入るダイアルカラーとなっております。定説を覆す異端児、ミルガウスの期待を裏切らない動きに今後も注目していきます。(なおこのブログ記載日は2020年1月某日)
ミルガウスを説明するとなると、耐磁性能の高さをピックアップしますが、実はオメガにはこの15倍の15000ガウスまで耐えられるムーブメントがあります。オメガシーマスターアクアテラという時計に搭載されました。昔youtubeで強力な磁石に近づけても動き続けるオメガ時計と、くっついてしまって秒針が動かないミルガウスの動画が流されていました…。我々ミルガウスオタクにとってはムゴい映像です。R指定が適当だと思うほどです。今もあるのかなぁ?見たくない映像なので探したりしませんが、怖いもの見たさがある方はどうぞ…。
ミルガウスを耐磁性能の高い時計とみるのは今や昔の話で、もうシンプルにその見た目のすごさで注目してほしい!って思います。
グリーンガラスをもつGVのような『時間確認で時計を見るついでにガラスの淵の色を楽しむ』というギミックはないものの、照り返しがないマットな文字盤は、いつ覗き込んでもオレンジの明るさとのコントラストをくっきりと映し出すインパクトを持っており、イケメン度の高い時計に仕上がっていると感じます。
独創的だと感じるのは、
ミニッツインデックスがドット
という点です。他の3モデルは5刻みにアラビア数字になっており、この116400黒のみがドットインデックスであるためこの時計だけ特別なのか?なんてちょっと勘ぐったこともありました(^^;
シンプルなオレンジの点のみなので本当にオレンジが生き生きとしているんです。GVが変化球が得意な戦術豊富で器用な技巧派投手だとすれば、116400黒文字盤は剛速球のみの剛腕投手のようで、単純なわかりやすさがあって好感が持てます。
ところが、「116400GV黒文字盤とカブってる」という意見もちらほら…。
その意見が正しかったのか(?)4種類あったミルガウスで一番最初に消えた時計になりました。
見た目はかなり上位に来てもいいデザインだと思うのですが(主観です)、評価が今一つで残念に感じる時計です。
白文字盤に「トロピカルマンゴー」なんて名前があるのだから、じゃぁ僕が黒文字盤につけてあげる名前を考えるとしたら・・・
「フラッシュサンダー」 か 「ライトニング」
かなぁ…。
前述のとおり、一番イナズマの針が目に付く配色で、まさに”輝く雷光”のごとしって感じで(^^;
白文字盤のようなゆる~い名前は浮かびませんでした。恥ずかしいので今後上記のどちらのニックネームも使わないと思いますけど(^^;
僕は4種類ミルガウスの中で最後に購入したのが黒文字盤の116400でした。少しこだわってランダム番を探していましたが、これが本当に見つかりません(@_@
中古で見かけるほとんどがV番なんです。V番だけ製造本数が多かったなんて聞いたこともないのですが国内にはとにかくVばかりです。V番ではないものは中古市場でも価値がある、ということないと思いますが、中古の数がそこそこあった当時だったので、こだわってみたいと感じ進めておりました。数か月探しながらなんとかこだわりのランダム番を購入できました。
保証書と内箱&外箱のフルセットでなおかつ緑タグ、スレーブ箱までついている良品でした。
購入したショップでは未研磨という個体情報を確認しており、前所有者もほとんど使っていなかったようです。新品のような状態なので惜しくて身に着ける回数はかなり少ないですがお気に入りの時計のひとつです。