Vol.26 時計人気と腕時計産業のアンバランス | アスティアのひとりごと

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ヤフーブログからの続編としてロレックス、チュードルなど腕時計中心のブログです。またの名を 続・ミルガウス増殖計画

ロレックスは相変わらず品薄状態ですね。少し前の情報ではありますが、年末に百貨店で買い物をしたついでにショップのそばを通りましたところサブデイト、ミルガウス2本を購入した時に対応していただいた副店長さんが見えたのでご挨拶がてら入店しました。久々に会って話をしましたがミルガウスもエアキングもコンビのスポーツモデルも全然見当たりません。ディスプレイががらがらになっていて僕が探索していた時以上に深刻な品不足になっていました。

シンメトリー美学に共感を持っている最近の僕は試しにノンサブデイトを聞いてみましたがなかったです(^^;

 

 

”不景気進行形なのに、なぜそんなに売れるの??”

 

高級腕時計を欲する人口が増えたという気はしないのですが、購入制限まで設けているというのに品物がないのはじつに不思議です。

お金が続いていた時は奪い合うように争奪戦に身を投じていましたが、現預金がなくなってみると熱気の渦の中にいる高揚感だけで買い物をしていたのではないか?と自分に対して疑心暗鬼になります。

 

 

世界的に見てもスイスで毎年行われるバーゼルワールドで出展をしないと表明する大手時計ブランドが多く、むしろ腕時計の産業そのものが衰退化しているのではないかとはた目に見えます。今年はブライトリングや日本のカシオやセイコーまでもが不参加との事…。世界でも指折りの時計メーカーが複数も…。これって結構やばいと思います。

高いシャバ代をとって胡坐をかいていた主催者側にも問題がありますが、スマホがあれば時計で時間の確認は不要というカルチャーは世界共通のようですね。避けられないこととはいえ指をくわえているだけだったお偉い様方にはただただ失望です。

細々とでも時計の新作発表会は続くのか、数年先には解体してしまうのか…。各社がそれぞれでプロモーションをしていくのか、スウォッチグループのような集合体が主軸となって独自で展覧会を始めるのか。

 

 

名のあるメーカーはどんどん値段をつり上げていってラグジュアリー化を目指しているご様子…。自社ムーブメントの開発費用という名目はあれど、この傾向が続くようであれば腕時計購入者の人口を狭めるばかりではなかろうかとやや心配します。

世界は数パーセントの金持ちがいれば時計産業だって回せるのであればそれを利用した商売も生き残る手段のひとつですし、置いてけぼりの僕にそれを否定する権利もないし否定もしません。

僕はそうなったら現行品の時計収集はやめると思うし、似たように小遣いをためてとっておきの一本を楽しみにしている同志も似たようなことを感じるかもしれません。でももっといい方法はあるんじゃないかな。僕も喜んでこれからも時計収集が続けられて、若い人たちもついてきてくれる…。そんな時計産業であってほしいなぁ。誰かこれはベストだという道しるべを出してほしいなぁといちファンとしてぼやいちゃいます(´Д`