まず言葉の定義から・・・
この記事ではタイトルにある
「終わりの始まり」を
物事が没落し始めること
という意味合いで
使っています
で、
為替介入のタイミングから
考える
日本円の終わりの始まり
先日の🇺🇸CPI発表後
ドル円為替レートが
円高方向へ4円ほども振れたのは
為替介入のせいだということを
前提にして・・・
7月11日にアメリカの労働省が
発表した6月のCPI(消費者物価指数)は
事前の予想を下回り
物価上昇圧力が
着実に低下していることを裏付けるもの
となりました
つまり
インフレ(物価高)が
ややおさまりつつあるということです
ということは
アメリカの金利が下がり始める
可能性があり
9月には
もしかしたら
利下げが始まるのでは・・・
という
見方ができます
すると
日米の金利差は
縮小するので
(本当に円安の原因が
金利差ならば)
少しずつ
円高方向に進むはずです
でもですね。。。
CPI発表後
為替の動きを見ていましたが
あれ?
あまり動かないな・・・
と
思った次の瞬間だったんですけど
一気に
161円半ばから157円半ばまで
4円ほども円高に振れ・・・
ん・・・?
これは
CPIのせい?
それとも・・・?
と
こんな時は
触らぬ神に祟りなしだわ
と思って観察だけしていると
159円半ばまで戻した数時間後には
再び2円ほど円高へと
激しい動き
これは
介入だな〜
と確信したわけです
ま、もちろん
正式な発表はありませんから
わかりませんけどね
財務省の神田財務官が
今月末に退任するので
円安阻止への努力を
アピールするためにやった
のだろうと
(勝手に)思っています
ところがですね
これ
まずいですよね
なぜなら
GWにも為替介入しましたが
その水準が1ドル160円半ば
今回が1ドル161円半ば
つまり
市場に
はは〜ん・・・
160〜162円を
防衛ラインとしているんだな
と
見透かされるからです
また、
為替介入する資金は
もちろん有限ですから
そんな「戦力」の
逐次投入は
名著:「失敗の本質」にも
書いてある通り
失敗の原因です
過去
有名なところでは
1992年にイギリスポンド危機が
ありましたが・・
イギリスの中央銀行
イングランド銀行のやり方を見透かして
大量のポンド売りを仕掛けられ
イングランド銀行が負けてしまう
という「事件」がありました
このせいもあって
イギリスポンドは
ユーロに入れてもらえませんでした
まぁ今は結果的に
EUからも脱退したので
いいと言えばいいのですけどね
で
日本円の終わりの始まり
ですが
おそらく
もともとCPIの予測に基づいて
アメリカは利下げ局面に入るので
市場は円高方向に動くはず
と思っていたところ
ある程度思惑通りの
結果が出たのに
あまり為替が円高方向に動かない
やべ!
今の円安が金利差によるものじゃない
ことが
バレるじゃん!
という感じで
介入に踏み切った
あるいは
CPIに合わせて介入することは
予定通りだったけど
発表後の円高方向への動きに乗じて
やるはずだったのに
予想外に動かないから
目立ってしまった
ってところなのかな〜と
思っています
CPIの結果から見るに
すでに言われている通り
アメリカの高金利は終わり
金利低下局面に入ることは
確実です
ところが
介入しないと
円高方向に振れないということは
何かしらの
人為的な力を加えなければ
ファンダメンタルだけでは
ますます円安になるということ
しかし
日本は金利を上げるわけには
いかないし
介入資金は限られる
おそらくですが
ますます日本円は
非常に厳しくなっていく
暗殺未遂もあって
トランプが大統領になることが
濃厚だと言われていますが
それでも
多少 円高に一時的に動いたとしても
大きな流れとして
円安にしかなり得ないような
気がしています