

マベパールの母貝であるマベはプテリアペンギンと言われてギリシャ語で「翼」を意味しますので
「ペンギン鳥の翼」という意味です。マベを広げた形がペンギンが翼を広げた形に似ていることから名付けられています。
マベは、大きさが20~30cmと、国内の真珠貝の中では一番大きく、熱帯から亜熱帯、日本では主に奄美大島から沖縄にかけて生息しています。生息している場所は潮流の速い水道部で、岩礁やサンゴに付着して生息しています。生息数が少なく、潮流が速い場所に生息しているため、天然貝を採取することが非常に難しく、その希少性から「幻のパール」と呼ばれていました。
マベパールの大きな特長は、真珠が半円であることです。マベは激しい潮流の中で生息しているため、その体は非常に強い筋肉質にできています。そのため、核を包み込む組織のゆとりがなく、核を入れても体外にすぐに吐き出してしまいますので、核を貝殻の内側に接着させ体外に吐き出されないようにして養殖します。したがって、真珠はその接着面によって半形になります。
マベパールのサイズは10mm~30mm位で、形は円形を中心に、ドロップ形、ハート形など、様々な形の真珠をつくることができます。
マベパールの最大の魅力は、その輝きの美しさです。淡いピンクから濃厚なバラ色、ピンクを基調とした虹色、果てはメタリックゴールドまで、艶やかなナチュラルカラーのバリエーションを楽しむことができます。
マベパールの色には、真珠層に含まれる色素によって決まる実体色と、パールの表面に浮いて見える干渉色があります。ピンクやブルー、グリーン、メタリックゴールドなどがあります
マベパールは、他の真珠に比べて一番結晶が薄く、この薄い結晶が規則正しく並ぶことによって、マベパール独特の強いテリを生み出します。テリが強く、見た目にきりっとした感じを与えるものが優れたパールだといわれて・巻きは、規則正しく並んだ結晶の層が厚くなることによって、光沢は良くなり、干渉色も強くなります。
マベパールは、母貝の質、養殖時の条件によってシワやエクボができたり、表面が波打って見えたりします。キズなどがないものが良いとされています。
マベパールを使ったペンダント・リング・イヤリングなどのジュエリーはとても素敵です。