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「防災の日」にちなんだレシピ。
Vol.5ポリ袋で 寒天デザート(フルーツ・コーヒー)」デス♪


鶏ムネ肉の寒天煮」「鶏のさっぱり煮 寒天ジュレ寄せ」「野菜のコンソメ寄せ」などなど、この数年すっかり寒天にはまっているアネ、ですが。

上記レシピは寒天の使い道としては変化球。

今日の寒天は、寒天らしい寒天、つまり直球勝負♪
フルーツのジュースや、コーヒーに寒天を加えて作る寒天ゼリー、デス(●´∀`●)♪



とはいえ、出来上がるものはシンプルな寒天ゼリーですが、作り方は、ちょっと変わってます。あまり他にはないレシピだと思います。

ポリ袋に、材料を入れて輪ゴムでしっかりしばって、煮る。
そして、冷ます。以上(・ー・)ゞ




とてもシンプルな作り方に思えますが、実は何度も失敗し、試行錯誤を繰り返し、そして編み出したコツがちらほら。

これは元々、2014年5月に行われた赤十字宮城県支部の研修会のために考案したものなのですが。

自宅で数人分の試作品を作ったときには成功した方法でも、研修会で数十個一緒に作ると失敗したり。

その後も、何度かワークショップを重ねるうちに、これだとほぼ成功する、という方法に至りました。お子さんを対象にした会でも大好評でした♪



寒天のよいところは、常温で凝固する点、食物繊維が豊富で腹持ちがよい点、乾物なので長期保存可能な点(粉寒天で2~3年)、味に癖がないので、どんな食材とも相性がよい点、などなど。

被災すると食物繊維不足に陥りがちですし、ペットボトルのジュース1本は、ひとりでゴクゴク飲んでしまうとあっという間になくなりますが、同量のジュースに、粉寒天1包(4g)を加えて寒天にすれば、2~3人で食べることができ、しかもお腹がふくれます。

非常食の袋に、粉寒天を入れておくの、絶対オススメだと思っています♪


ちなみに、このゼリーを計量しないで作れる、ペットボトル飲料は……。


です。

最初から400~450mlのペットボトル飲料ないかしらー、と探してて、発見。
こんな風に、最初からこれぐらいの量だと、計量せずに作れます。


通常、粉寒天4gには、液体500mlが適量、なのですが。

ポリ袋に密封して作ると、蒸発する水分がないせいか、とってもゆるい寒天になってしまいます←経験済み(。´Д⊂) 


なので、400~450mlが適量 (●´∀`●)♪

てことで、最初からそういう分量のペットボトル飲料を用意するのが最も簡単。

でももし、500mlのものしかなければ、ペットボトルの蓋4杯分ぐらい(60ml程度)を減らして作ってみてくださいな♪ ※ペットボトルの蓋1杯分=約大さじ1(15ml)デス

また、大きめのペットボトルのコーヒーは、たいてい900ml。

この場合は、粉寒天2包(8g)入れてシェイクして、袋2枚に分けて作れば無問題デス。


ポイントさえ押さえれば、小さなお子さんでも楽しんで簡単に作ることができるポリ袋寒天ゼリー、ぜひぜひお試しくださいな(♡´▽`♡)


★レシピ
ポリ袋で 寒天デザート(フルーツ・コーヒー)
1袋×2=4食分
 ※1袋で2~3人分です。

■ 使うもの
 ポリ袋(耐熱温度100℃以上の強化ポリエチレン製のもの
  ex.ハイゼックス包装食袋
  ex.アイラップ

 輪ゴム
  ※普通の輪ゴムでOK
   ただし古くなったものは切れやすいため要注意

 トング(あると便利)
  ※100円ショップで購入可能

 大きなお鍋
  ※袋が底につかないぐらいのサイズ
 鍋底に沈むような蒸し台or平たいザル(あれば)
  ※鍋底に袋がはりついて破損するのが防げます
  ※ザル付属のパスタポットがあれば、それを使用するのがベスト♪

■ 材料

フルーツ寒天
 フルーツジュース……400~450ml
 粉寒天……1包(4g)

  ※ジュースはりんご、みかん、ぶどうなどで。
  ※酸味の強いものは向きません ×レモンジュースなど
  ※好みで砂糖大さじ1~2を加えてもよい

コーヒー寒天
 コーヒー飲料……400~450ml
  ※無糖・カフェオレ・砂糖入り、いずれもOK
 粉寒天……1包(4g)

 練乳・コーヒー用ミルク(好みで)…適量

  ※コーヒー飲料がない場合、水400mlに対し
   インスタントコーヒー大さじ2でもできる
  ※好みで砂糖大さじ1~2を加えてもよい

  ※市販の個食用ボトル飲料は、450~500mlのものがほとんど。
   500mlのものは、ペットボトルの蓋4杯分(大さじ4程度・約60ml)を
   減らして440ml程度にする。

■ 作り方
1.ペットボトル飲料(フルーツジュース・コーヒー)に粉寒天を入れ、蓋をして、30~50回ほどよくシェイクする。
  ※一度置いて、底に粉が見えたら更にシェイクして、完全に溶かす。

2.ポリ袋に1を注ぎ入れ、袋の空気をできるだけ抜いて、輪ゴムでしっかりとめる


鍋に2、たっぷりの水(分量外)入れて、中火~強火で熱し、沸騰後15~20分加熱する。
 ※最初から熱湯に入れても作れます。水からでも、熱湯からでも、味は全く変わりません。
 ※必ず沸騰状態が続くように加熱してください。

4.3を取りだして、常温に置き、完全に固まるまで放置した後、できれば冷蔵庫で冷やす。
 ※最初の熱々のうちは冷水に取って粗熱を取ってもよいですが、寒天が固まり始める42℃ぐらいになったら、触らずにそっと置いて固まるのを待ちましょう。

5.4の寒天をバットなどに出し、スプーンで一口大にしながら器に盛り付ける。
  コーヒー寒天には、好みで練乳・コーヒーフレッシュをかけていただく。
  ※コーヒーに最初から練乳などを入れるより、直接かけて原液のまま味わった方が、同じ量でも甘さを感じやすいため、少量でも効果的です♪

◆MEMO
通常、粉寒天は、1包4gに対して液体500mlを使いますが、ポリ袋で作る
場合、水分の蒸発がないため、少めの液体で作ります。400~450mlが適量です。

寒天は、ゼラチンと違って、一度固まったら温度があがっても液体に戻ることがないため常温での管理が容易です。

水で冷やせなくても常温で固まります。

食物繊維に富み、腹持ちがよいです。

寒天は、固まる途中で触ってしまうと出来上がりがグズグズになってきれいに仕上がりません。寒天が固まりはじめる42℃になったら、なるべくいじらないようにするのがコツです。

◆MEMO
★ポリ袋で調理するメリットその1一度に大量の調理ができる
飲料として適さない水でも、袋を密封した状態で加熱に使うには問題ありません。
※もちろん袋に入れる水は清潔な飲料用の水を使用します。

★ポリ袋で調理するメリットその2 配りやすい・調理後の処理が楽
袋に入った個包装だと、そのまま渡せて、被災者の方に配給する手間が少なくてすみますし、鍋で直接作るのと違って、鍋を洗う必要がありません。


★災害時&非常食活用レシピ・ポリ袋活用レシピはこちらにも♪
 ※順次公開アップロードしていきます

●主食レシピ
ポリ袋で 炊き込みごはん 3(焼き鳥缶でキノコの炊き込みごはん)



2011年の東日本大震災後、赤十字防災ボランティアに登録して、訓練を受けたり、個人ボランティアとして、災害時の為のレシピ提案や、ワークショップ講師、支部会報「日赤みやぎ」のレシピ連載などしております。

ブログでも、そうした経験をいかして、ハイゼックス包装食袋や、ポリ袋(アイラップ等)を利用して、災害のときでも美味しく作れるカンタン料理や、非常食としてストックした缶詰などを活用したレシピなどをご紹介♪

実際に被災したら、こうした材料が揃わない可能性の方が高いでしょう。でも、あらかじめ基本的な作り方を把握しておいたり、手持ちの材料で作るアイディアのひとつとして参考にしていただき、お役立ていただければと思います♪



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