『道は開ける/D.カーネギー』まえがき
「・・本書はあらゆる人間に共通する「悩み」の実態とそれの克服法を述べたものである。・・・・
たいていの人は「悩み」を克服したいと思いながら、これにひきずり回され、エネルギーを消耗し、
思考力を失い、ついには人生に対して絶望感を抱くに至る。「悩み」とはまことにおそろしいものである。
人間が物質的に貧しかったときは、悩みは物質に向けられその解決はまだ比較的簡単であった。
しかし経済的に人間が充たされたとき、いよいよ人間本来の悩みが、
大きくクローズアップされてきたように感じる。
現代がまさにその時代ではないだろうか。・・・・
古来、人間は「悩み」や「業」のために長年苦しめられ、
人生の、とくに若い年代のエネルギーをむだに費やしてきた。
この悩みを止め、そのエネルギーを人間本来の「幸福」な生活を始めるために使うことの絶好の伴侶として、
本書は今後とも読みつがれて行くことを信じて疑わない。」 (訳者まえがき:香山晶 1978年10月)
カーネギーが生まれたのは1888年、亡くなったのが1955年。
この本は、その間に書かれています。
かなり飛びますが、般若心経、論語は紀元前。
現代はストレス社会といわれますが、
結局、人間はずっと悩んできたのですね。
現代特有のものではないのです。
そんなことを思いました。
人間だもの(相田みつを)です。