吸いたくない息を吸うより止めていたほうが楽で止め続けられはしないのだけれど吸いたくなくて吐いて吐いて空っぽになってそこで止めて一瞬だけ楽になって小さな死を感じる嫌々ながらまた吸った空気が僕を蘇らせるまで安らぎを感じる吸って 吐いて 止めて吸って 吐いて 止めてそれはただの何も知らぬ人間の遊び浅はかな遊興それでもこの浅い呼吸はささやかな抵抗となり痛みの世界から僕を救い出す