どこだったか
いつだったか
なぜだったかわからぬまま

帰りたいと思う

ぼんやりとした記憶や
あいまいな時間に
ただ ただ なんとなく

帰りたいと思う

私は今が嫌いなのか
私は今から逃げたいのだろうか

安寧(あんねい)はなぜ前にではなく
後ろにあると感じるのだろう

私はいつも
帰りたがっていて
帰れたとして
その私もまた
帰りたがっているに
違いない


それでも
私はいつだって

帰りたいのだ