こんな番組が昨夜、NHKBSで再放送されていた。


スタッフに対して、「24時間考えろ」。


そうそう、うちの店長にも言っていますが、まあ、日々、アンテナを張るのは必要。


「段取りをするな。面白いものができなくなる。ルーティン作業をするな」


まあ、わからなくもない。


ただ、その後の放送内容を見る限り、疑問が残る。


秋元康はAKBがらみの楽曲全ての作詞を担当している。


しかし、これまでいい歌ができたら次の曲を出すというような歌謡界の世界ではなく、


いつの時期にこのグループの曲を出すというスケジュールが決まっている。


そこからスケジュールを逆に追っていくと、収録、PVの撮影スケジュールまで全ておしりが


決まっているのである。


そうした中で一番キーとなる歌詞が届かない。


普通は歌詞が届き、それに曲をつけ、振り付けなどが決まっていくものだが、


秋元のものは音楽、PVの設定がすでに決まっている中、作詞が入ってくる。


しかも、PVなどは撮影当日に歌詞が届き、他の歌手によって吹き込まれた唄が


当日にAKBたちの耳に入り、それに併せてPVを取る。


すなわち、秋元の歌詞が届かないという現状から、「段取り」がきちんとできていない限り、


このビジネスは成立しないのである。


しかし、冒頭にあるとおり、「段取り」でできているものはつまらない=AKBビジネスはつまらない


という結論を秋元が提示してしまったのではないかと考える。


作詞家としての自負があり、日本を代表するクリエイターなのであれば、「やっつけ」で仕事を


しないでいただきたいとメッセージを送りたいと思ったテレビ特集だった。