内発的動機づけ | 保険営業を応援する知識労働者日記

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P.ドラッカーによれば、ポスト資本主義社会つまりネクストソサエティは知識社会である。そこで活躍するのが知識労働者(専門知識をもったテクノロジスト)である。われわれは既にそんな社会に突入しているのだろうか。

 やる気やモチベーションといわれるものは、外からの刺激に反応して起こるものではなく、人間の内側から起こるものでなければ持続しない。マズローが唱えた生理的欲求から始まるものは、それが満たされてしまえば終わってしまう。しかし彼のいう自己実現の欲求は、目標が明確であれば持続するやる気となるのであろう。

 この内側から湧き上がる動機つまり持続するやる気は、どこから発生してくるのだろうか。フロイトが発見した潜在意識であり、ユングが唱えるその潜在意識の下層にある集団意識や社会意識から発生しているように思われる。

 ユングが説く潜在意識は、外部と繋がっていることを示唆している。すなわち内側は外側と同じだということだ。インサイドアウトである。この部分の動機を自分が知ったときに使命感なるものが生まれ、マズローの説く自己実現の欲求が生まれるのではないだろうか。

 潜在意識の脳局在を考えたときに、それは右大脳半球にあると私は考えている。このサイレントパートナーである右脳は、左脳がいなければ上手に自己表現できない。つねに一歩退いた存在である。しかし人生のすべてを記憶するビデオテープであるから、これが潜在意識の本質であると考える。