こんばんは。


問題発言だったらごめんなさい。
って思っても書いちゃう。


気づいてしまった。
いや、
とっくに気づいていた。


「世界に一つだけの花」
って曲があります。


「ナンバーワンにならなくてもいい」
「もともと特別なオンリーワン」


みんなこの歌詞が素晴らしいって。
うんうん、わかる。


わたしね、
槇原敬之がとっても好きだった。


いや、
今でもね。


当時ほどの情熱はなくとも、
彼のうたは今でもとても素晴らしい。


でも。


この歌詞には
実は違和感を感じていた。


本当に?
ナンバーワンにならなくてもいいの?
なれるものならなりたくない?


わたしね、
多分そんなスタンスで
仕事をしてた。


「誰よりも選ばれる窓口」
これ、目指してた。
 

評価が上がれば上がるほど、
自分のなかでのナンバーワンを
この人に奪われた。


「評価の上がったもうひとりのわたし」


実際は存在しない、
誰かと誰かの過剰な評価によって
作り上げられた架空のわたし。


こいつが
ずっと自分の前を走っている。


わたしは、
その架空のわたしから
ナンバーワンの座を奪還しようと
必死になった。


本当の自分が虚像であると
バレないように。


みんなにがっかりされないように。


上司から
「なんだ、大したことないね」
って言われて、
血の気が引いて泣いたことがあった。


こんなにも評価が上がらなければ、
こんなに悔しい思いをしなくて済んだのに。


こうなることを
心配してくれていた上司もいた。


「あなたがこの評価に
潰されてしまわないか心配だ」


その心配は的中した。


もうがむしゃらに働く以外、
方法がなかった。


ずっと
あとを追って走ってきた。


今、わたしが感じている
この解放感は、
多分きっと
架空のわたしを追うことから
ようやく解放されるからなのかもしれない。


本当はそんなに立派じゃなく、
本当は毎日
「今日お客さん来なきゃいいなー」って、
そんなことを思っていた。


電話だって、接客だって、
そりゃやらずに済むならやりたくない。


だけど、
お給料をもらっているからには、
それに見合う仕事をしなければ。


後輩よりもらってるんだから、
もらってる分は多く働かなくては。


やりたくなくても、
目指すはナンバーワン。


そうだ、
架空のあいつには
少しでも追いつかないと。


バレたくない。
がっかりされたくない。


もう二度と
大したことないね、なんて
言われたくない。


ぶっちゃけ、
疲れたんだな。


どんなに頑張っても
追いつかないって分かってるから。


どんなに頑張っても
実際は大したことないから。


退職を決めたのは、
やりたいことをやってみたくなったから。


これは本当。


だけど、
そもそものきっかけは
大したことないって言われて
それが図星だったから。


本当に辛くて、
仕事を辞めたかった。


もうきっとあの時から、
架空のあいつを追うことに
限界を感じていた。


それで、
仕事を辞めても生きていく術を
見つけようと思っての今だった。


ナンバーワンにこだわってきたわたし。


これからは、
それでは生きていけない。


今こそ、
オンリーワンを目指す時なんだろうな。


本当は気づいていた。
色んなことに。


これからのこと。
これではいけないということ。


こんなことを今日、
丸裸にされる機会があったので、
忘れないようにここに書いておきます。


ここに書くことが
正解かはわからないけど。


もし
こんなことを書いても、
誰かに受け止めてもらえるような
自分だったらいいな。


今日の写真は
自分で焼いたシフォンケーキ。


シフォンケーキは
焼き上がったら
ひっくり返して冷まします。


上から見ても、
下から見ても、
表も裏も、
全部わたし。