住み始めてから”何か良いな”って思える

設計力が売りの建築屋

 

富山県富山市の工務店

アシストのユータです

 

昨日は

午前中に地鎮祭と

新築住宅のご契約


その後

大沢野町の分譲型モデルハウス紡ぐ家

引き渡しと、ご説明をさせて頂きました


全てが重要な事柄で

盆と正月がいっぺんに来た様な忙しさ

でした

※忙しくさせてもらい、ありがたいことです


始まり(地鎮祭と契約)と

終わり(新築住宅の引き渡し)が

同日にあるなんて


年間6棟の新築を建てさせてもらっている

小さな工務店としては

稀なことです


本日は

そんな1日の流れの

午前中に行った

“地鎮祭”と”契約”について

書かせてもらいます

※長くなったので2回に分けました


では本日のブログ!

スタートです💨


地鎮祭当日の朝は早い


基本的に

神事は午前中に執り行う事が多いです


なので

地鎮祭当日の朝は

青竹を調達する仕事から始まります


朝5時に起きて

枝ぶりの良い竹を

いつもの神社で調達

※もちろん伐採の許可は頂いてます


地鎮祭は

その土地の神様に

“これからおうちを建てさせてもらいますので

よろしくお願いします”


とお願いする儀式です



神様に降臨してもらうという考え方のもと

四方を青竹で囲い(忌竹といいます)

注連縄(しめなわ)で囲い


神様に降りて来てもらう

聖域な場所を意図的に作っているわけです


お施主様に

御神酒(日本酒)を準備してもらい

私たちも御神酒を奉納するのは


神様に工事の無事(工務店側のお願い)と

住み始めてからの家内安全(お施主さんのお願い)という


2つの意味合いが込められています



神棚のお水を毎日変えるのと同じで

青竹を当日の朝に準備するのは


工務店のルーティンとも言えます



​おうちづくりの正式な決定となる”契約”の深い意味


当たり前ですが

工事着工前には

お施主様と我々アシストの2者で

正式な契約を結びます


この契約書を

“工事請負契約書”と言います


余談ですが

「請け負け(うけまけ)」という漢字を書いて

工事を請負(うけおい)する契約書なワケです



契約書内にある

約款にも

“金額に記載ミスがあっても、その契約金額で工事しなさい”

という文言が入ってます

※請負と書く所以です


なので

契約書に添付した図面を基に

細かく部材を拾い出し

40ページ近い見積書を作成します



我々工事する側の立場から見れば


近年の材料高騰や

人件費のベースアップ含め

不確定要素は満載💦


しかし

お客さん側の立場からすれば

図面だけでおうちは目に見えて出来上がっていない状態で

3000万近い契約をするワケです


この不安を担保するのは


お互いの”信頼関係”のみです


約款の条項の末部には

“甲乙協議して定める”

と記されています


これは

最終的に

“お互いで相談して決めてね”

ということなんです


アシストで建てさせていただく

全てのお客さんに対して


何度も完成見学会に足を運んでもらい

実際の建物のテイストを理解してもらい


同時に沢山お話して

信頼関係を構築した上で


次のステップ(ラフプラン)に進む


それで納得してもらった上で


詳細図面の作成と

その図面に対しての

詳細見積(積算と言います)を経て


やっと契約となります


これが

ハウスメーカーだと

先に契約を結んで、詳細は後から決めましょう

というのが一般的なワケで

※自社である程度決まった規格のプランがあって

 営業、事務、設計、インテリアコーディネーター、

 工務etc…と細分化されて、人数が多いハウスメーカーは

 システマチックに物事が進みます。

 というか、仕組み上そうしなければ物事が進まない



大手メーカーという”安心感”というベースがあっての

“信頼関係”が成り立っているワケです

※担当する人じゃなくて、その会社の看板が持つチカラが大きい



“工事請負契約書”には

双方にとって

非常に!


重たい意味があるんです


その意味を

お客さんにもしっかり理解した上で

契約書にハンコを押してもらいたい


「安心」という

覚だけで決めるのではなく


「信頼関係」という

本当の関係性を構築してから


契約をさせていただく


この2つの違いを

ハッキリ理解した上で

おうちづくりを決めて欲しい


そんな強い想いがあります



地鎮祭前に契約するもんだろ!と思った方へ

今回

地鎮祭後に

そのお施主様のおうちで

契約書への署名と押印をさせて頂きましたが、、、



コレって順序逆じゃない?

と思った方は沢山いると思います


確かにその通りです


しかし

契約を急ぐあまり

※逆算していき

 お子さんが小学校に上がる前ギリギリだったりするので


信頼関係が出来上がって無い状態で

契約することは


後々

“こんなはずしゃなかったのに。。。”

という事が多々あるのも事実です

※住宅業界が、クレーム産業と言われる所以



イヤな書き方をすれば

契約さえしてしまえばコッチのもの(我々工務店サイドの考え方)

と考える人、会社だって沢山あります

※家というモノに限らず、です



契約には

それだけ法的な拘束力があります



だからこそ

契約を結ぶ予定の工務店や

ハウスメーカーと

信頼関係を構築した上で


契約書にハンコを押して欲しい


新築住宅のなかで

特に注文住宅においては


何も出来上がっていない状態

何千万の契約を結ぶワケでして


車のように

完成品があって

それを見て購入を決める

※住宅だと「建売」がコレに当てはまるかと


↑のステップが無いんです



だからこそ

注文住宅を作る工務店の

実際に造ったおうちを見て


自分達の建てたいおうちのテイストになっているのか?

そのベースとなる

おうちづくりの考え方に共感が出来るのか?


など


検討している会社を横並びにして


深〜く考えるべき

であるのかなと



そう考えていくと、、、


不安に思っていることや

分からないコトを

忖度なしに聞ける関係性が大事だと思います


少しずつ

”信頼関係”

が構築されていくから

おうちづくりのスタートは


早ければ早いほど良い


そう考えています


その過程で

この会社(人)にお願いしよう!


と決める



だから

同日とは言え

契約前に地鎮祭を行っても

間違いでは無いのかなと


※お客さん側からすれば

 契約してから地鎮祭の方が当たり前ですし

 流れ的にもスムーズですよね


地鎮祭と契約の順番が前後してしまった今回


私の見積が遅くなってしまったコトが原因でもあるので

非常に申し訳なかったですが😅



無事に地鎮祭を執り行い

契約書へのサインアップできた事に安堵しています


T様

これから実際に工事着工となりますが

忖度なく!

何でも私たちに想いをぶつけてくださいね😊



というわけで

昨日の午前中に執り行った地鎮祭と

契約のお話でした



次回は

その日の夕方の出来事

新築住宅のお引き渡しについてのお話を書きます!


※脈絡がなくてごめんなさい