◆千葉県公立入試において、最も難しい科目は国語です。

 

全国の都道府県の公立入試問題と比べても、千葉県の国語は難しいです。特に文章読解の記述問題の難易度が高いです。

 

国語で91~100点を取った人の比率(参考に数・英を併記)は次の通りです。

 

2023年 国語0.0%(数学0.8%/英語2.5%)

2022年 国語0.0%(数学0.7%/英語8.4%)

2021年 国語0.6%(数学2.2%/英語18.0%)

 

参考までに81~90点を取った人の比率は次の通りです。

 

2023年 国語1.2%(数学3.4%/英語8.1%)

2022年 国語1.7%(数学6.1%/英語15.9%)

2021年 国語4.5%(数学12.7%/英語16.7%)

 

いわゆる公立御三家(県立千葉・県立船橋・東葛飾)に合格するのが公立受験生の上位3%ほどです。上位3%の受験生たちであっても、国語で91点以上は取れていません。81点以上も非常に少ないです。

 

これほどまでに国語で高得点が取れないのは、勉強のやり方が間違っているのか学習量が不足しているのか…。

 

公立トップ校に合格する人の多くは、早ければ小学生から、遅くても中1から大手集団塾で国語の授業を受けていた人が多いでしょう。大手集団塾では中1から国数英の3科を学習するのが一般的です。

 

大手集団塾では、それほどまでに時間を掛けて国語に取り組んでいるのだから、単に学習量を増やすだけでは国語を攻略するのは難しいことがわかります。

 

売れ筋のテキストを使っても、千葉県公立入試に特化したテキストを使っても、人気講師の指導を受けても、高額な塾に通っても、既存の指導では成果が出ていないのだから国語は70点台を目標にしておく方が無難とも言えます。

 

◆国語91点以上への挑戦

 

講師仲間に国語で91点以上を取れる塾を目指したい、そんな話をして笑われたこともあります。小学生で国語を受講している児童は何人ですか?と。

 

受講科目を任意に選んでいただく個別指導では、小学生の頃から国語を継続して受講していくれる生徒が非常に少ないです。そもそも勝負の土俵に上がることすらできていないのが現状です。小学生では国語を取ってくれても、中学生になってからは数英だけになる生徒も多いです。

 

そうは言っても、国語91点以上への挑戦は諦めません。

 

いかに国語を攻略するかを考えるうえで、まず注目すべきは作成者の見解でした。千葉県教育委員会が公立入試問題への対策として公表した「指導のポイント」があります。

 

(一部抜粋)「書くこと」及び「読むこと」においては、説明や記録などの文章を読み、理解したことや考えたことを報告したり文章にまとめたりする活動を通して、自分の言葉でまとめる力を育てることが大切である。

 

このあたりに大きなヒントがありそうな気がします。

 

つまりは、文章の内容を要約したり、わかりやすい言葉に言い換えてみたりする練習が必要だということです。講師の説明を聞いてメモするような学習だけでは91点以上を取れない理由がここにあります。

 

さて、ここまで勿体ぶった表現をしてきましたが、多くの国語講師は、本当は何が必要なのかを知っているはずなんです。知っていても、わかっていても、手間が掛かりすぎてできていないことがあります。

 

国語力を高めるためには、自分で文章を書くアウトプット学習が大切です。ですがアウトプット学習を増やすと採点・添削の手間が跳ね上がるので、簡単に取り入れることができません。

 

その結果、集団塾でも個別指導塾でも、①問題を解かせて、②講師が解説するという指導が中心になります。他の科目であれば、繰り返し解き直して解き方を覚えるだけで成績が伸びたりするのですが、国語に関しては解けなかった問題の説明を聞いたからと言って成績が上がるとは限りません。

 

 

文章を書かせて添削するような指導を日々の指導に取り入れるのは大変です。画一的に採点できないので、毎週の授業で数十人の添削をするとなると講師の確保も大変です。

 

 

◆国語91点以上を目指すため、小学生からの日曜クラス

より細やかな指導をするため、新・個別指導アシスト習志野校では、7月から日曜日「朝クラス」を開講することにしました。

 

 

もちろん平日の授業と一緒で科目選択は受講する皆さんの自由です。国語以外の科目を学習しても、自習の時間としても構いません。

 

 

でも、公立高校入試の国語で91点以上を目指したい人のために、国語指導者たちがやった方がいいと分かっているのに手が回らないからできていない国語力を伸ばすための指導を行うため、日曜日の朝クラスは少人数制で運用していきます。