最近は公立の学校でも英語授業のレベルが上がっていて、令和3年度英語教育実施状況調査(文部科学省)によると、中学3年生の約半数が英検3級レベルになっています。

 

もともと高校で教えていた文法項目もいくつか中学に降りてきていて、教科書内容を仕上げるだけでも英検準2級まで狙えるようになっています。

 

ただ困ってしまうのは英検3級レベルに到達できない残りの半分です。問題ごとに正答率が公開されている千葉県公立高校入試の問題を見ると、Saturday(土曜日)などの基本的な英単語ですら半数の人しか書けていません。中1レベルの英語力が身についているのかもあやしいです。

 

少しイヤな言い方をすると、英語が得意な生徒に合わせて授業になっているので、英語の学力格差は広がり、苦手な生徒が苦手であり続ける可能性は高くなっているように思います。

 

このような話を私立中高一貫校に通う高校生と話していたら、「苦手な生徒を無視するような授業はよくないと思います」と言っていました。

 

確かにその通りなのですが、誰一人置き去りにしないようにと始めた「ゆとり教育」の結果、日本全体の学力が下がり、優秀な生徒が私立に集まるようになりました。全員に合わせた授業を集団授業で実現することはできません。授業のレベルを下げたところで全体のレベルが上がらないのであれば、レベルを上げて得意な生徒をもっと伸ばした方が良いという判断も合理的に思えます。

 

公立の授業レベルが上がってきたことで、公立も復活の兆しが見えるようになりました。高校別の東京大学合格者ランキングでは、日比谷高校、浦和高校、横浜翠嵐高校など公立高校が上位に入っています。

 

公立中高一貫校が増えていますしね。もともと公立の人気が高い愛知県でも公立中高一貫校がスタートするので、昔のように各地の公立トップ校から東大・京大に進む生徒が増えていくかもしれません。

 

 

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