前回に続きまして、地震保険のおはなしです。

 

前回のとおり、地震・噴火・津波を原因と

する損害に対応するのが地震保険となる

のですが、実は、よく勘違いしがちになる

ところがあります。

 

それは、地震保険が実際の損害を補償

するというものではなく、損害の状況・

程度によって、損害額を積算し、

基準以上の損害と認定された場合に

全損・大半損・小半損・一部損と4段階で

支払われるというところです。

 

例えば、テレビが倒れて壊れたので、

その価格10万円が保険から支払われる

というものではなくて、テレビも含む他の

家財道具全般の損害を確認して、トータ

ルで認定されるというものです。

 

従いまして、テレビだけ損傷があったが、

その他は損傷がない場合は地震保険では

対象となりません。

 

地震保険がお支払いの対象になるという

ことは、それなりに建物・家財共に損害を

受けておられることになりますので、

地震保険は被災後の当面の生活を支える

保険という側面が強い保険になります。

 

地震保険は1966年に制定された

「地震保険に関する法律」によって運営

されていますが、その目的は、地震等

による被災者の生活の安定に寄与する

こととされています。

 

地震保険の保険金だけでは、必ずしも

元どおりの家を再建することはできま

せんが、生活の再建には大切な役割を

果たします。それが地震保険です。

 

 

 

 

 

 

大阪北部地震による損害で、弊社でご担当

させていただいているお客様へも、数十件の

地震保険金をお支払いさせていただきました。

 

私もこの仕事を長くしておりますが、正直な

ところ、地震保険でのお支払いの経験は、

今まであまりなく、今回、ほとんどのお客様

のところへ時間の許す限り損害調査の立ち

合いにも同行させていただきましたので、

かなりの経験値を積むことができました。

 

 

改めて地震保険の基本的な概要について、

触れてみたいと思います。

 

 

〇地震保険ってなに?

 

地震保険では、「地震」「噴火」またはこれらに

よる「津波」を原因とする損害(火災・損壊・

埋没・流失)に対して保険金が支払われます。

 

 

さらっとした文章ですが、かなり重要なポイン

トになります。

 

「地震」「噴火」「津波」を原因とするものは

すべて地震保険でしか対応できない

ということです。

 

よく間違われるのは、地震が原因で生じた

火災なども、原因が地震の場合は、火災

保険の対象となるのではなく、地震保険で

しか対応できないというところです。

 

これは阪神淡路大震災で、建物火災の

おおよそ6割が「通電火災」のよるものと

言われていますが、この通電火災も

地震が原因とみなされ、一般的には

地震保険でしか対応できないものと

されています。

 

東日本大震災での津波等も考え方は

同じで、原因が津波によるものとなるため

火災保険でいうところの水災事故とは

みなされず、地震保険での対応となります。

 

 

 

 

 

ここ最近、毎日のように台風関連のニュースが報道されていますね。

今日も午後から、大型で強い台風20号が四国に上陸しそうです。

近畿地方にもかなり風雨が予想されていますので、事前の安全対策が

必要ですね。

 

台風に関連しまして、先日、あるお客様のご自宅で太陽光パネルが

強風によって落ちてしまい、隣家のカーポートの屋根を割ってしまう

事故がありました。

 

通常、台風等の自然災害は不可抗力とみなされ、基本的に法律上の

損害賠償責任は発生しません。

 

しかし、建物の所有者や管理者が、その管理責任を怠っていた場合は、

賠償責任義務が発生する可能性があります。

 

今回の事故は、中古住宅を購入した時から付いていた太陽光パネルで、

装置自体は壊れており、使用できないものを、取り外さずにそのまま

放置しておられました。月日の流れとともに、その太陽光パネル自体が

相当劣化してしまい、今にも落ちそうな状態だったものが、強風に

耐えきれず落下したもので、管理義務がとられ、保険でのお支払いに

なりました。

 

自然災害自体は不可抗力ですが、建物の所有者が「安全管理義務」を

果たすことが必要であるということです。

 

  法人→「施設賠償責任保険」
  個人→「個人賠償責任保険」

 

で、万が一の保険の備えを行いつつ、

具体的な事前対策として、

 

〇自宅周りの飛ばされそうなものは自宅内に収納する

  orロープなどで固定する
〇外壁や屋根材などが飛ばされそうな場合は補強する

 

等の、早めの対処が必要です。すなわち、それが安全管理義務を

果たしていることになります。

 

皆さま、くれぐれも台風にはお気をつけいただき、

早めの対処をしてくださいね。

 

 

 

 

国立研究開発法人「防災科学技術研究所」がこの度、サイト内で

運営する地震情報サイト「J-SHIS」について、最新のデータを

更新しました。

 

J-SHIS

http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/

 

この中で特に興味深いのは、地盤の強弱について。

今回の大阪北部地震でも、地域によって被害の大小が違って

いることをよく聞きます。

 

ご自身の住んでいる地域の地盤がどのようになっているのか

一度確認してみるのもいいかもしれませんよ。

 

 

【確認方法】

①J-SHISのサイトから、左上に調べたい住所を番地まで入れる

 

②「場所を検索」をクリック

 

③画面左下に検索結果のウインドウが開くので、その地名を

 クリックする(「close」をクリックして閉じる)

 

④検索した住所が右側の地図で青丸で表示される

 

⑤「表層地盤」のタブをクリックする

 

⑥そのすぐ斜め左下にある下向き矢印をクリックし、

 「微地形区分」を選択する

 

⑦地図の左上にある「+」をクリックして地図を拡大する

 

⑧青丸で表示されている住所の色を確認する

 

⑨地図の下にある詳細をクリックすると左側に凡例が

 でるので、検索した住所の色を確認する

 

 

凡例は一般的に上から下にいくにつれて、地盤が弱いと

言われています。

 

 

私のところは「扇状地」とでました。

皆様のところはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

昨日の地震は大丈夫でしたでしょうか?

ご被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

 

私は、昨日中に250名ほどのお客様にメールやお電話にて

確認させていただきました。

 

幸い、お客様の中にはお怪我された方もなく、

だいたいのお客様が大丈夫とのご報告でしたが、

やはり、十数名の方が、家財等が家の中で割れたり、

散乱した状態とのことでした。

 

すぐに保険会社と連携を取り対応にあたりました。

 

 

大阪北部ということで私の方も少し家財などが倒れたのですが、

幸いけがなどはなく、家族全員大丈夫でした。

 

報道によると、しばらく余震が続くものとみられますので、

ご家族の皆さまの身の安全を第一に、

充分にお気をつけくださいね。

 

 

地震保険にご加入のお客様で、被害のある方は、

落ち着いてからで結構ですので、ご加入の保険会社に

連絡をしてくださいね。

 

被害がある場合、取り急ぎ、損傷状況の写真(写メもOK) だけ

数枚撮っておくとスムーズに対応できます。

基本的に、地震保険は立ち合いでの損害確認となりますので、

写真や動画で、状況の記録をしておくことをおすすめします。