アンドロイドは電気羊の夢をみるか(2045年を乗り越える) |  ASSIST指導学院公式ブログ 

 ASSIST指導学院公式ブログ 

                                                               -

こんにちは!

六高台さくら通り校です!

 

みなさんは秋の夜長いかがお過ごしでしょうか?

 

勉強に精を出している人もいれば、スマホでLINEやゲームに興じていた人もいるでしょう。

 

僕はというと、ハヤカワ文庫が出版しているSF小説を片っ端から読み続けています。

昨夜は台風が延々と吹きすさんでいたので、なかなか寝付けず、朝まで小説を読んでしまいました…

 

突然ですが…

アンドロイドは電気羊の夢をみるか」というSF小説の金字塔を皆さんはご存知でしょうか?「ブレードランナー」というタイトルで映画化されており、そちらを観たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

舞台は人間とヒト型アンドロイドが共生する未来。主人公のリックは罪を犯したアンドロイドを捕まえる賞金稼ぎ。人工ロボットの電気羊しかもっていない彼は、本物の羊を手に入れるためにアンドロイドたちを捕まえていく…といったあらすじです。

この本は執筆されたのが1977年ということもあって、内容自体はありがちでベタな古典SFです。

 

目新しさは全くないかもしれませんが、この小説は全編を通して「人間と人工知能の違いはなにか」という大きなテーマを掲げています。

 

作品中のアンドロイドは見た目は人間と見分けがつけられないほど精巧で、身体能力や頭脳においても人間を凌駕しています。

そのようなアンドロイドと人間を見分ける際、主人公はどれだけ他者に「共感」できるかを判断材料にします。

 

動物を計算結果によって殺すか殺さないかを決定するアンドロイドと、命あるものに共感し感情移入「してしまう」人間。

 

筆者のフィリップ・K・ディックは、そこに人間と人工知能の違いを見出しました。

現実世界でも人工知能が感情を手に入れる時代が来るかもしれませんが、それは自分のための感情であり、他者のために向かうことがないというのが筆者の考え方です。

 

 

それが正しいのか、正しくないのかは私にはわかりません。

 

しかし、人工知能が世界を作っていく時代に私たちはすでに生きています。

これから来るのではなく、既に来ています。

 

新聞の記事を書く人工知能や、進学先や就職先の適性を教えてくれる人工知能…日本ではI政府主導で「人工知能未来社会経済戦略本部」が立ち上げられました。

 

シンギュラリティ」と呼ばれる2045年問題について、みなさんはご存知でしょうか?

人工知能の急速な発達により、2045年を境に人間の知能を越えて、人工知能が社会システムを作っていく時代の到来です。もちろん予測の範疇なので、本当にそうなるかはわかりませんが(笑)

 

ただ一つ確かなことは、今後も人間社会における人工知能のより一層の発展と浸透は避けられないということです。

人間が行ってきた仕事が彼らに代行され、多くの人が職を奪われるような未来も予測されています。

 

 

そのような社会をこれからひっぱっていく君たちは、ただ勉強をして、良い大学にいけば、良い職につけるといった前時代的な生き方はできないでしょう。

社会の潮流を的確に追うことのできる鋭敏な感覚と、その感覚を信じて実行に移す精神力を養ってください。

逆説的に聞こえるかもしれませんが、日々の勉強が、人工知能社会を生きていくうえで必要な感覚と精神力を養う絶好の機会です!日々の勉強を主体的に怠ることなく進めてください。

 

そして、願わくば、他者に共感する力を育ててください。それが唯一、人工知能が(今のところは)持っていない人間の可能性です。