ボンジョールノ音譜

 

 

9月に入り、過ごしやすいお天気が続いております。

が、今朝は雨そして雷ゴロゴロ雨雷

でも数時間だけでした。

水不足だから、もっと降って欲しかったおねがい

 

 

 

 

前回の続です。

 

 
 
南トスカーナ州の、20年前の面影を残す小さな村に2泊3日で
8月の末に行った話です。
 
元オルシーニ家の要塞だった宿泊先のホテルから
私たちはエトルリア人が作った「洞窟の通り」の散策に出かけました。
 
 
 
 
エトルリア人は紀元前の古代ローマ人より遥か昔に、
今回私たちが滞在したソラーノ村周辺(南トスカーナ)そしてウンブリア州、ラッツィオ州の
一部に棲息していた人種です。
 
エトルリア人の研究はなかなか進んでいないようですが、
建築技術にたけていて、それを古代ローマ人が受け継いだようです。
私たちが今回散策をした「洞窟の通り」は
エトルリア人が作ったものだ言われています。
この辺りは石灰岩が多く、この通りもエトルリア人は掘ることで
両サイドに壁が作られた状態でした。
 
 
 
 
なぜこのような通りを作る必要があったのか?
敵から身を守るためか?
雨が降った時のために、水の流れを作るためか?
それは分かっていません。
ソラーノ村の周辺には、このような通りが数キロ、
いくつもあります。
 
 
石灰岩は柔らかいので、掘りやすいんですがこの辺りの家は
現在も石灰岩の
ブロックで家を建てられているところが多いのです。
 
 
 
 
 
3キロほど歩いたところで村の反対側の丘の頂上に到着。
見えた景色は、ソラーノの村全体でした。
 
 
 
 
「洞窟の通り」というぐらいですから、数カ所洞窟もあったのです。
ですがこの通りの洞窟の写真はうまく撮れなかったので、
なしということで。。あせる
次の日に行った場所の洞窟は次回お届けします。
 
 
エトルリア人が作った洞窟には、のちに中世以降
下の写真のようなものが作られました。
 
 
 
 
ミニボックスみたいですが、
なんだと思いますか?
 
 
実は、中世以降にこういうものを作り、
人々は鳩を中で飼育していたというのです。
もちろん食用です。
 
ここでは数カ所見かけましたが、
ウンブリア州のオルヴィエートの町の下にある地下洞窟には、
下の写真のように大きなものもあります。
 
 
オルヴィエート
 
オルヴィエート
 
 
 
 
 
夫と滞在したソラーノ村の近くには、
いくつか別の村があるのですが、
車で13分ほどにあるソヴァーナSOVANAに次の日に訪れました。
 
 
 
 
 
ここはすごく小さな村で、低い丘の上にありますが
村全体はアップダウンがなく平地にいるのと変わりありませんでした。
だからお年寄りが多く見かけられました。
そして時間がまるで過ぎないような、
静かでゆったりした場所でした。
 
 
 
 
こんなにソラーノとソヴァーナが近いのに
また違う雰囲気です。
 
 
 
このあと、ここからまた車で15分ほどにある
ピティニャーノ村Pitignanoに行きました。
ソラーノ、ソヴァーナ、ピティニャーノは
それぞれの村へ車で15分ほどあれば行けるのです。
 
この3つの村では、ピティニャーノが一番大きく
イタリアでは知られた村であります。
行ってみて理由がわかりました。
 
 
私たちが今回行った南トスカーナ州のこの辺りは、
トスカーナ州の中でもおそらく超田舎とされている場所で
トスカーナの他の町や村とは、違いました。
もしかするとこの辺りはどちらかというと
ウンブリア州の田舎に似てるかもしれません。
それは一言で言うと「素朴」
 
 
他のトスカーナのシエナやサンジミニャーノもいいけど
こう言うのんびりした、昔をなつかしく感じれる村も素敵です。ラブラブ
 
 
 
それでは、皆さんにとって良い1日でありますように愛
 
 
 
通訳そして個人旅行のアテンドをしています。
車でしか行けない小さな町や村にも専用車でス〜イスイ。
また企業通訳も承っております。