ボンジョールノ
２０世紀の巨匠をめぐる旅、７日目です。
イタリア中部から出発し、南フランスそしてバルセロナへ。
７日目はスペインのフィゲラス（南フランスとの国境付近にある町）
へやって来ました。
目的は、ダリ美術館です。
世界中にダリの作品はありますが、
この美術館は、建物自体をダリが改装し手がけたこと、
そして約１万点にも及ぶ作品の多さでも、
人気のある美術館ということです。
初めて行く町だったので、すごく楽しみでした。
ダリ美術館外観
素晴らしい
正面入り口
この建物にたくさんのアートがひっついているのですが、
それがパンであったり卵であったり
彫刻を拡大すると
ほらね
中に入ると、いきなり中庭のスペースにもたくさんのオブジェ登場。
建物はは全て外観から内装までダリ自身が手を加えて
「自分の世界」に作り変えたもので、
美術館であると同時にダリ自身の作品でもあります。
建設時、ダリはこのように話していたそうです。
「私はシングルブロックの迷宮的なシュルレアリスムオブジェが作りたかった。
ダリ劇場美術館は全体としては劇場美術館になっており、
来場者は演劇的な夢世界を楽しむことができるだろう。」
ダリ劇場美術館の最大特徴は、ダリが子どものときに初めて美術に触れて感動した市民劇場を
改修・収容したそうです。
市民劇場はかつてダリが洗礼を受けた教会の向かいにあり、
ダリの絵が最初に展示された場所ということもあり、
強い思い入れがあったそうです。
そんな市民劇場は、スペイン市民戦争のときに破壊され、
その後何十年も倒壊したままになっていたそうです。
そこで1960年にダリとフィゲラス市長は、
町で最も有名な市民であるダリの美術館として再建することを決定しました。
市議会も再建計画を承認し、翌年に工事を始め、
1974年9月28日に美術館がオープン。
以後1980年代なかばまで増築され現在に至ります。
ある部屋に入ると目に入ったのがコレ
この周りに６０人以上の列がありました。
その列は、この鼻と口のオブジェを上からレンズ越しにみるというアートです。
鼻と口から少し離れた階段を上ると、人間の顔ぐらいの大きなレンズがあり
その周りに金髪の枠があります。
そのレンズ越しに見ると
（下写真はネットからお借りしました）
（コレは私が撮ったものです）
面白い！
面白すぎます
私個人としては、シュールレアリズムはあまり好きじゃないけど、
ダリの狂気というか遊び心というか、
大好きです。
天井画
ダリのベット
作品がありすぎて全てここに載せることはできませんので
あとはダリの写真だけにしておきます。
彼自身もアートになってしまう
彼のドキュメンタリーを後で見ると、
こんな彼ですから、当時もマスコミに話題提供するときは
パフォーマンスが強烈で刺激的であったので、
彼の行動一語一句が話題になったそうです。
ピカソ同様、生存中にすでに巨匠として世界中で注目を集め
巨額な富を得ることができたそうです。
ピカソとダリの共通点は（個人的な見解）
芸術家でありながら、自分のを売るマーケティング力も
かなりあったように思います。
私たちが今回泊まったアパート。
コレが名のごとく、ダリ美術館に隣接してあるアパートです。
The Museum Apartments
予約はBooking.comからになるようです。
The Museum Apartments Figueresで検索できます。
美術館に隣接してありますから、
トイレの窓からこの景色
キッチンとミニサロンからは
この景色が拝めました。
金額も３人で１部屋１１８ユーロとお手軽な金額。
にも関わらず新装でモダンなデザインのアパート！
最高でした。
ここに宿泊客は、駐車場の予約を取ってくれ（別料金）そして美術館の
入場料も事前予約してくれます。（割引きあり）
ここはオススメです。
美術館は、バルセロナから到着した午前中に２時間ほどの見学時間。
その後、アパートで荷物を置いたら、
すぐに、このフィゲラスから車で１時間の海へ行きました。
ダリも愛したコスタ・ブラバへ
コスタ・ブラバの海は、また次回に引き続きます。
それでは、皆様に楽しいことがありますように