ボンジョールノ音譜

 

 

 

イタリア好き委員会 italiazuki.comさんの、

「イタリアのマンマのレシピ」を紹介するサイトで

いくつかレシピとお料理にまつわる歴史の記事を書かせて

いただいたのを紹介します。

 

今回ご紹介するのはウンブリア州の冬期に作るドルチェ2品です。

Vol.187 「聖ヨセフのフリッテッレ」

Vol.188 「パスタのクルミ入りドルチェ」

 

興味のある方はしたリンクからどうぞびっくりマーク

 

 

 

 

 

お料理を作ってくれたのは、夫の叔母ラウラ(Zia Laura)です。

イタリアの叔母ちゃんことZia Lauraは

幼稚園の先生として勤労40年。

いまは年金生活を満喫しています。

Zia Lauraはイタリアの伝統・方言、また早くに亡くなった義母の代わりに

夫の家族の歴史を教えてくれた人でもあります。

 

 

 

 

多くのイタリア人は、愛情表現の言葉を頻繁に使いますが、

彼女も私に「アモーレ」であったり、「コッカ」(ウンブリアの方言で、大切な人という意味)

と呼んでくれてるのですが、日常で一般に使われる表現であったとしても

聞くと心が和み小さな(ささやかな)愛情表現の大切さを感じます。

 

 

 

Vol.187 「聖ヨセフのフリッテッレ」は

3月19日イタリアではイエス様のお父さんの聖ヨセフの日

(イタリア語では聖ジュセッペの日)にお米を使用しフライしたドルチェです。

このフリッテッレは、聖ヨセフの日に食べる典型的なお菓子なのですが

中部イタリアのトスカーナ州、ウンブリア州、ラッツィ州で

聖ヨセフへのお供え物としても作られていました。

また3月の半ば過ぎのこの時期は冬の終わりであり、

昔は畑の残骸を燃やし春に向けて農業の浄化の儀式が祝われる時に

振舞われたお菓子だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

Vol.188「ウンブリア伝統 パスタのクルミ入りドルチェ」は

クリスマスをはじめとする、イタリアの祝日にウンブリア州では

昔から作られていたドルチェだそうです。

夫の家では子供の頃からクリスマスと12月26日の聖ステファノの日の2日間に食べていたドルチェなので、

このドルチェを食べると子供の頃を思い出されるようす。

 

 

そう考えると、お料理にはおいしい以外に、思い出も同時に詰まっているように思います。

 

 

 

 

ウンブリア州は、エトルリア文明(古代ローマ帝国より前の時代)の発祥の地で、

発掘により、エトルリア人は果物や木の実などを主に消費していたことが明らかになっています。

イチジク、プラム、ザクロ、ナシなどのドライフルーツや、

クルミ、ヘーゼルナッツ、栗など木の実は、エトルリア人の食卓によく見られるものであり

祭典の儀式のお供え物でもあったようですが、

これらの文化を古代ローマ人も取り入れ、

そして現在の食卓へと進化しながら伝統として受け継がれているようです。

 

 

 

イタリアにも可愛く色とりどりのドルチェはありますが、

家庭で作られる昔ながらの伝統ドルチェは

家に普段からある材料で作ったご紹介したようなドルチェだったのでしょう。

 

 

お料理大好きのZia Lauraは、今でこそスマホにたくさんの料理レシピを

記録しているようですが

数年前まではレシピ雑誌から好きなものを切り抜きにして

自分のお料理手帳を作っていました。

 

 

 

 

興味のある方は是非お試しになってくださいね。飛び出すハート

 

 

皆様にとって、良い週末でありますようにラブラブ