ボンジョールノ音譜

 

 

ウンブリア州神秘の場所 続編です。

 

前回ご紹介した滝壺の近くにはLA SCARZUOLAという

イタリアの観光地と言ってもマニアックといえる場所があります。

 

 

ネットからお借りしました

 

 

 

 

上の写真はLA SCARZUOLAのメインの場所です。

右手の建物をよく見ると

他の土地で見られる建物、神殿や塔などが実際の大きさよりは小さめに

作られ一つの集合体のように建てられています。

 

 

 

 

 

 

 

またここの建造物の特徴は、シンボルが多く使われていることです。

シンボリズム(象徴主義)は、抽象的なものをシンボルを使い表現することですが、

まさしくこれを作った人は金蓮術も勉強していたようです。

 

 

 

この場所は元々、アッシジの聖フランチェスコが

瞑想をするために祠といえる場所を作り

弟子たちと瞑想をしていたそうです。

ウンブリア州には聖フランチェスコが瞑想した場所はいくつかあり

その一つです。

そのあと修道院として建物が建ち修道士が長い間生活をしていましたが、

第二次世界大戦後には修道士もいなくなり廃墟となったそうです。

 

 

 

それをミラノの裕福な建築家Tomasso Buzzi氏が

自分の建築の技術や哲学そしてシュールな思考、

錬金術の研究、自身の研究場所として購入します。

何十年もの間、彼はこの場所を想像と破壊を繰り返し

最後は自分が構想した建物を完成させることなく亡くなりました。

 

 

 

 

 

上の写真は小さな塔ですが片面が日中を表現し

もう片面は夜を表現しています。

Buzzi氏は夜の間に見る夢、夜の間に起こる事柄がもっとも大切であると

考えていました。

 

 

余談ですが、寝ている間に時々意識だけ目が醒めるときがあります。

その時、まず耳を澄まします。

夜はとてつもなく深く、まるで深海もしくは宇宙の中にいるような感覚が

伝わってきます。

それが、まだ暗い早朝5時になると鳥が鳴き出し、

そうすると今まで感じていた深い宇宙空間が

少しずつ扉が開くような軽やかさが入ってきます。

朝日が登ろうとすることには、今までとは違う

空気感が扉から入ってきて、全てが動き出す感覚が伝わってきます。

 

 

私たちは日中に全ての物が動いていると捉えがちですが

深夜には、私たちが知らない次元で物事が動いているのかもしれません。

 

 

 

上の写真の女性像は、人間の生命体の根本を表しているそうです

 

 

先に書いたように、Buzzi氏は、自分の構想を生前に建て終えることはありませんでした。

彼が建てたかったのは「理想都市」です。

彼の死後、甥のMarco氏が相続します。

他の金持ちの親戚一同はみんなこの建物を相続したがらなかったそうです。

Marco氏は相続した頃、今のような形は全くなく

Buzzi氏が建てては破壊するといった物が残っているだけで、

荒れ果てた土地であったそうです。

 

 

このLA SCARZUOLAがある場所は、人里離れた森林の中にありますが、

Marco氏は、この場所の見えない神秘的なエネルギーを感じていました。

北イタリアのジェノヴァにいた彼は、この場所に相続後引越しをし、

30年かけてBuzzi氏が残したデザイン画を元に、

彼が描いたものを実現するのに人生を費やしました。

それは経済的にもそうですが、大変な労力だったと言います。

 

 

 

いまは、予約制で観光出来、Marco氏がガイドをしてくれます。

彼は30年間、この建物を完成する間にやはりBuzzi氏の思考に自分の思考を

合わせなければ、本当の完成にはならないと考え、波動を合わせたと言います。

 

 

彼は言います。

 

 

「水や自然、動物の死生観、人相学、生ある物には音があり音には波動がある。

動物はその波動を自然に感じ受け入れているため、人間とは全く異なった死生観を持っている。

私たちも、この波動を極力意識し、感じながら生活をしていかなければ、

地球を破壊の方向に導くだけである。」

 

 

「今後、過去の様な世界には戻らない。

でもこの変換を良い方向に人の意識を変えるには、

先ほどの波動を感じながら生活することによって、

人々の意識がワンランク上がらなければならない。

これまでの政治経済の根本的な見直しが必要である。」

 

 

「人々の意識の変換と向上」

 

 

 

この写真の奥はバベルの塔を表現しているということですが、

ここに建てられた全ての建物(一つ一つは小さい)は、

宇宙からパワーを得ているであろう世界の建物の集合体ということです。

 

 

 

 

 

 

建物の中には入ることは出来ませんでした。

 

元々、聖フランチェスコが瞑想していた場所にあるわけですから、

目に見えないエネルギーがある場所なのだと思います。

私と夫が外に出たときは、不思議な感覚に包まれていました。

 

 

LA SCARZUOLAのサイト(英語版あり)

https://www.lascarzuola.it/en/

 

 

 

 

皆様に良いことが訪れますようにキラキラ