かめブロ-110723_1815~02.jpg

見てきました。リチャード三世

や~、ぶっちゃけセリフはほとんどわからんかった(有名なセリフのスクリプト読んでもわからんレベルやしね汗)けど、事前学習したおかげで話にはついていけましたニコニコ

なんか古典的な舞台かと思ったら、20世紀中頃な感じの衣装で、スクリーンや小道具の使い方は超モダンでした。あとは役者が舞台上でドラム叩いたり。特に終盤の最終決戦前夜からリチャードが死ぬシーンの演出が素晴らしかったですグッド!

にしても、ケビン身体はってるな~。休憩はさんで合計三時間半、ほぼ出ずっぱりで、ユージュアル・サスペクツ歩きを常時やり、声を荒げるシーンも多いし、立ち回りやった後に最後にあんなことまでしちゃって、しかも1日2公演とか死ぬわ~ショック!決して若くないのに、もぅ根性以外の何物でもないよな。尊敬に値するわ、ほんまニコニコ 7月から始まって、9/11までやるらしいんやけど、マジ大丈夫ですかね、体。

帰宅していろいろ見てたら、なんか大絶賛されてるみたいやね~、この舞台。もちろん満員御礼で、イギリスのお友達も見に行きたかったけどチケットとれなかったって言ってたわ。劇場前には(関係者用とかかな?)限られた当日券を求めてずっと列ができてましたよ。
BBC News - Kevin Spacey's Richard III wows critics

ここ↓見ると舞台写真が結構載ってる。
http://ology.com/arts/picture-kevin-spacey-richard-iii

なんとKevin Spaceyは、この劇場(Old Vic Theatre)の芸術監督やってるんやてね。んで、今年はこの劇場がやってるなんか英米の交流プログラム的なやつの締めの年らしく、なのでKevinが主演を務めるのは確実で、じゃあ何の役を?ってのが制作側の焦点だったよぅ。

後半の衣装とかヒトラーっぽいし、パンフには某隣国の金○○や、カダフィなんかがでかでかと載っていて、現代劇になっているところからも、かなり独裁者への風刺が感じられますな。

ちなみにKevin以外やとBuckingham公の役者さんが目を惹いたなぁ、あと子役(つっても中高生くらい?)が全員粒ぞろいでした

や~、タダでさえの生Kevin、しかも一生ものレベルの素晴らしい舞台をタイミング良く見れてほんとよかったわ 大規模な舞台装置はないけど、十分に効果的な仕掛けが随所にほどこされ、ほんとにため息がこぼれるほど演出すばらしかった。さすがの本場イギリスの舞台でもあるし、そこにアメリカのすばらしい俳優と監督の長年のコンビネーションが加わって、古いスクリプトを斬新なアイデアで再構築し、こんな高いレベルの舞台にしあげてる。日本じゃ見れないクオリティーよね。役者の力量だけでもだめだし、派手な舞台装置があるだけでもだめだし、でも決してやり過ぎてなく、センスよくおさまってる。ほんまやったら、オーソドックスなリチャード三世を事前に見てたらもっとよかったんやろうけど・・・。ま、贅沢言ってもしゃーないしね。この幸運をかみしめときますわ