PERでの投資判断は危険です。
今日の本題は「PERでの投資判断は危険」という話です。
PERといえば、株価÷1株あたりの利益で割ったもので、
株式投資初心者向けの本には、必ず登場する指標です。
株価が1株益の何倍かによって、株の割安・割高を測るもので、
一般的には低ければ低いほど割安だと言われています。
ただし、将来見通しの良い会社は多少高いPERでも割高とはいえませんし、
またこの逆もしかりです。
では、企業の割安さをもっと正確に知るためにはどうすればよいか?
そんなに難しく考えることはありません、
PERをさらに「成長率」で割ればいいのです。
これは、PEGレシオといって、
PERが「パー」と言われるように、
PEGを「ペグ」なんて呼ぶ人がいます。
PER比べて、かなりマイナーな感じのするPEGですが、
どれだけ重要な指標か、例をあげて分かりやすくご説明しますね。
まず、同業種のA社とB社が下記のようなPERだったとします。
【A社】現時点のPER:100倍
【B社】現時点のPER: 30倍
これだけ見ると、B社が割安に見えますよね。
では両社の成長率を見てみましょう。
【A社】現時点のPER:100倍 利益成長率(年間):100%
【B社】現時点のPER: 30倍 利益成長率(年間): 15%
それぞれ割り算してみますと、A社のPEGは1倍、
B社のPEGは2倍となり、A社の方が割安ということになります。
株価を決定する要因として「業績」はもちろん重要ですが、
「今後どれだけ成長を見込めるか」という要素を
欠かすことは出来ません。
これを数値で分かりやすくしたのが、PEGというわけです。
ちなみに、これはピーター・リンチさんという、
世界的に有名な長期投資家が好んで使った指標です。
そして、「外国人投資家」の間ではメジャーな指標なのに、
日本では今ひとつ使っている人を聞いたことがありません。
現在、売買高ベースで、日本株の半分以上を取引しているのは、
そう「外国人投資家」たちです。
なので、彼らが当たり前のように使っているPEGという指標、
無視できませんよね。^^
このPEGの具体的活用方法を含めた、
外国人投資家がどのように日本株を売買しているのか、
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