年末といえば、多くの人が一年を振り返るタイミングなのではないでしょうか?
投資や資産形成に取り組んでいる方であれば、今年の結果を整理し、来年に向けた方針を考えることことでしょう。
なぜなら、資産運用は一度決めたら終わりではなく、環境の変化に応じて見直し続けるものだからです。
特に物価が上がり続ける今のような局面では、何もしないこと自体がリスクになる場合もあります。
今年を振り返ると、名目上は資産が増えていても、物価上昇を差し引くと実際の価値はそれほど増えていない、というケースも少なくありません。
お金の額面だけを見るのではなく、「そのお金で何が買えるのか」という視点、つまり実質的な価値で考えることが、重要です。
さらに、来年の環境としてインフレが続く可能性は意識せざるを得ません。
インフレとは、同じ金額で買える物の量が減っていく状態です。
このような局面では、現金や利息の低い金融商品だけを持ち続けることは不利となります。
そこで私は、通貨そのものではなく「物としての価値」を持つ資産を重視する方向に舵を切ることにしました。
具体的には、資産全体の中核として金・銀・プラチナといった貴金属を位置づけています。
これらは世界中で価値が認識されており、今後の採掘量にも限りがあります。
価格は上下しますが、長い目で見れば通貨の価値が下がる中で、相対的な価値を保ちやすいはず。
そして、少し踏み込んだ取り組みとして、小規模企業共済の積立分からの借入を活用することにしました。
小規模企業共済は将来の備えとして非常に重要ですが、積み上がった資金が長期間動かないという側面もあります。
そこで、金利が低い借入制度を利用し、その資金を金・銀・プラチナへの投資に回すことにしました。
返済は分割で行い、その都度、必要な分だけを売却して対応します。
もし価格が下がっている時期であれば、その回は損切りと割り切り、残りの期間での回復を待つという考え方です。
この方法は、誰にでも勧められるものではありません。
しかし、リスクを理解し、価格の上下に一喜一憂せず、計画どおりに行動できるのであれば、資産効率を高める一つの手段になり得ます。
重要なのは、「必ずうまくいく」と思い込むことではなく、「うまくいかない場合でも致命傷にならない設計かどうか」を確認することです。
もちろん、成長を伴うインフレの可能性にも備えるため、株式型の投資信託も厚めに保有します。
特定のシナリオに賭け切るのではなく、複数の状況に耐えられる形を意識しておくことも重要ですからね。
FIREを目指す道のりは長く、途中で環境も考え方も変わります。
だからこそ、年末という節目に立ち止まり、今年を整理し、来年の指針を明確にしておくことは大きな意味があります。
自分は何を守り、何を増やしたいのか。
その問いに向き合い続けることが、最終的に自由な選択肢を手に入れることにつながると、私は考えています。


