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ゴッドマザー

ゴッドマザー

なんでそんな顔してんの
いきなり現れた謎の女
カッコが異常に古臭くて
顔立ちは異常に綺麗だった

ねぇ
なんでそんな顔してんの
別にいつも通りのつもりだった
しばらく俺の顔眺めてから
ちょっと付いてきてよと言った

面倒くさいもんに捕まったな
でも面白そうだからまぁいいか
あんた何してる人?
どっかの営業の人かい?
ううん、私はただの神様

神様が俺に何か用かい?
俺は神様なんて信じていないんだ
宗教のたぐいは別に興味ないな
もう帰っていいかな?それに
神様が俺にやってくるはずない
俺は神様に忘れられてしまってるから
あんた厄介な奴に声かけちまったな
ちょっと愚痴でも言わせてくれ

別に聞かなくても分かるよ
私は神様だから
ほら着いたよ良い場所でしょ
あなたが生まれ育った場所だよ

唖然としたよ色んな意味で
何で俺んちを知ってるの?
それに何か変だな
異様に家が綺麗に見える
懐かしいもんがある

ほらあそこに見えるでしょ
昔のあなたとお父さんとお母さん
壊してしまったあのときの宝物
泣いてるあなた
訳が分からないここは何処だよ
ここは過去だよあなたの記憶だよ
おいおい冗談にしちゃリアルすぎだよ
もう泣いてしまいそうだろ


助けることは意図も他安いけど
頑張るあなたをもっと見たいの
おいおい随分sな神様なんだな
でももう耐えられそうにないよ
小さかった頃のあなたを見て
何でもかんでも手を出しては
出来るようになるまで頑張ってる
負けていいのかい?昔の自分に

シンクレース

シンクレース

僕は参加者NO.774
小使い稼ぎのためにやってきた
周りはみんな派手な奴らだ
ちょっと落ち着かないな
自信の程はどうですか
そりゃこいつ等には負けないよ
なるほど、楽しみですな
もうちょっとお待ち下さい

底のないプール 特別な水着
3つのシグナル 鳴り響け

どこまでも深く
深く潜っていけ
僕の心の重さはきっと、きっと
誰よりも重く
辛い毎日はこんな
レースに勝つためじゃない…
ためじゃなかったのに

一斉に潜り出した1億人
辛さが重さとなって沈む
誰より深くまで潜ったもんが
このコンテストの優勝者
すぐに諦めてく人が
水面で楽しそうに笑ってる
そいつらの体を見て僕は
息を乱しそうになった

足のない体 沢山の手術痕
醜い顔面 なんで?なんで?

どこまでも深く
深く潜っていく
僕の心の重さはきっときっと
思えば思うほど
勢いは増していく
同じ速度で潜ってく人に
話しかけてみた

何をそんなに
悩んでいるの?
なにが辛いの?
なにが怖いの?

そいつの体は
何の不具合もない
綺麗な体 整ったその顔
理由を聴いた その瞬間
殴りそうになった
でも考えた
僕もはたから見たら
そんなもんかも
プールサイドで
笑う人たちが見える
あれが良いな
こんな暗い水の中よりも…


悩みの深さを
測ることも
どれほど幸せか
知ることも
今の僕には出来ないな
出来ないな
だけど生きることはできるから
笑うことはできるから
あぁあぁ

どこまでも深く
深く潜っていく
知られずに涙を流していた
もうやめようか
もう上がろうか
あの人たちが帰ってしまう前に
僕が僕じゃなくなる前に

ラブマーダー

ラブマーダー

返り血のついた
お気に入りのtシャツ
震えてる両足
不思議な気持ち
目が合った人に
近づいて話しかける
綺麗な瞳
僕に下さい

全てこの手に集めたいんだ
醜い僕を見つめるその瞳を
誰の視線もなくなってしまえば
もう笑われることもないから

光がなければ
色がなければ
この世界ではきっと
誰も笑えないだろう
太陽がなければ
その唇の赤さも
何もかもも分からないだろ
でもそんな世界に行きたい

瞳を入れたビニール袋も
もうどれぐらいだろ
今では誰もここらじゃ
家から出てこない
一軒一軒回って
いつもセリフを言うんだ
怯えて逃げるその子を
押さえつけてナイフあてた

もう止めてお願いやめて
そう叫び怯える幼馴染みのその子
取り出す前に1つだけ良いかな
昔の僕はどんな風に笑ってたの

過去がなければ
記憶がなければ
仲良くなることもなんも
スカスカだろうけど
僕がなければ
明日がなければ
今日という日も意味はないだろ
でもそれで構わないよ

綺麗な瞳が
ここにたくさんある
瞳のない人が
たくさん歩いてる
もう笑われることもない
これからは僕も笑える
はずだ はずだ
適当に近づいて話しかける
仲良くなろう


頑張った
出来ることはした
内面だけの僕なら
何でも出来るつもりだった
だけど何でだろ
まだまだまだ
僕は1人ぼっちのままだ

そうか
まだ
1人取り残していた
さぁ
この
瞳を取り出そう