ネトフリ

https://www.netflix.com/jp/title/81639031?s=i&trkid=14170032&vlang=ja&clip=81749558


パレード


配信されて間も無く見た。


震災で亡くなった人ばかりではなくて

数年前からそこに住む人たちも含めての話。



2年くらい前だったか

のん、が主演の映画

"天間荘の三姉妹"

と似た感じ。


亡くなった人が成仏できずに住む街があって

そこで出会った人たちのこと

そこでの出来事を

此の世に戻ってきた妹が

残された家族に伝える

みたいな


どちらも

東北の震災の話だ。



亡くなった人たちの思い

多分みんないろんな思いを遺して旅立つわけで

山田クソ男もそうだけど

思いを遺したままだと、成仏できないってことはあるのかもしれない。


震災で亡くなった人たちが

パレードのように並んで

会いたい人を探し歩く様。

お祭りなイメージのパレードを

敢えて悲しみに変えて表現したのは何故だろう


亡くなった人たちが

大勢で避難所に出向いたシーンでは

思わず声が漏れてしまった

あぁ…


本当に

あんなふうに訪れていたのだと思えてならなかった。


遺体がまだ見つかっていない


そんな言葉を

目の前にいて聞かされるたであろう御霊を思うと悲しすぎる…

私は今此処にいるのに、と。


体が全てではないとはいうものの

遺された家族にしてみたら

何か形あるものを手にしたい

そうしないと家族の死を受け止めきれないのだ思う。


何年も一人で彷徨い続けていたSくんからしたら

大勢の人たちといられることを

羨ましく思うのだろうか。


そしたら、Sくんは話してくれた。✴︎



✴︎一度にあんなにたくさんの人たちが命を落として

自分が亡くなったことすら気づかずにいる人もいたと思う

そんな悲しい出来事を

羨ましいなんて、言えないよ。


そうだね

なんて私は愚かなんだろう

ごめん


✴︎でも、確かに

一人彷徨うよりは、仲間がいてくれた方が心は救われると思う。

お互いの心を思いながら、助け合えるって、人間って素晴らしいよね…


Sくんは、ずっと一人だったから

ずっとずっと苦しかったよね



あの日あの時亡くなった人たちの念はずっと残っていて

一年経ったあの日も

たくさんの念に押し寄せられて苦しかったのを覚えている。


時々

海に残された人の思いが飛んできたり

やり残した思いとか話してくれたり


私のところに来てくれた人たちは、その思いを話してくれただけでも、安堵したのか、吹っ切れたのか

光の中へと消えていった


今は月日も経ち

そんな念も消えてなくなったのだろうか


そうであって欲しい


横浜流星くんの演じたヤクザ、勝利も

彼女の思いを知り、申し訳なく感じたり

やっと前に踏み出そうとする彼女を思って成仏できて、良かった。


亡くなってからも

人の思いって続くから

あんなふうに助け合って過ごしていると思えたなら

遺された家族も救われるのではないだろうか


そして

そんな遺してきた家族への思いがあることを、知ってもらえてまた浮かばれる。


お互いの思いは

何処までも続く平行線であっても

思いやる気持ちは繋がっている。



遺された家族の気持ちが

パレードを観ることで

少しでも癒されることを願ってやまない。




配信されてからずっと

毎日一位だ。


10日くらい?